学校を休んで気候の危機を訴えているスウェーデンのグレタ・トゥンベリさんは16歳の学生だ。国連の温暖化対策サミットで演説した訴えに世界中が衝撃を受けている。しかし、トゥンベリさんが幼少期の頃からアスペルガー症候群、ADHD、場面絨黙症、そして強迫性障害を持っている(すでに公表済み)ことに別の意味で衝撃を受けた人は多いのではないか。グレタさんのご両親と兄姉はともに俳優や歌手という芸能一家だそうだが、家庭環境が障害の原因だとする見解も一部であるが定かではない。ADHDと診断された後、初等教育の現場と教育委員会がその生徒の症状に対応できず、転校を余儀なくされた家族を私は知っている。父親である彼は会うたびにADHDの説明をしてくれたが、一番大変なのは感情のコントロール制御なのだと教えてくれた。国連の配慮によってグレタさんの存在が世界に知られたことは彼女の活動環境をより良く整えたようだが、くれぐれも『大人の事情』 に巻き込まれて”グレる”ことのないよう学校にも通ってほしい。因みに”グレる”の語源は「ハマグリをひっくり返してなった語(ぐりはま)の転である。」つまりハマグリの貝殻をひっくり返すとピッタリ合わなくなることから物事が食い違うことを意味したのだそうだ。「The Day After Tomorrow」2004年公開の映画。地球温暖化をテーマにしたローランド・エメリッヒ監督作品。https://www.youtube.com/watch?v=YgwwAMUlAz0