株式会社 津幡石油        (tsubata sekiyu)

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The Lyrical Times

せいろ弁当はおいしかった

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今日は土用の丑の日。この私の口に初めてウナギが飛び込んできたのは社会人になってからでした。自分で納得のいく仕事が出来るようになって、ちょっとだけ余裕ができたのでしょう。六本木のスタジオワークに明け暮れていた32歳の時、私の隣でいつもクリエィティブなアドバイスをしてくれたエンジニアのYちゃんと編集しながら「俺たち何でも出来るネ」的感覚から「俺たちは無敵なんだ」との勘違いを呼び込んでいました。バブルはカフカの小説ではありませんが人を心身ともに変身させます。パラダイム(それと知らずに私たちの思考や行動に影響を与える枠組みに気づきもせずに生きていたのです。いえ、気づくどころか、どんどんと欲望の権化と化し、すべての事柄が過信された社会の中で有頂天にならない方がおかしい時代だったのです。だからという訳ではありませんが、仕事の合間に摂る食事は特上のウナギ辺りは当然だったわけで、今なら幕の内がいいところでしょうか。あれから20年以上経過した現在、首都東京は新たなバブルのように好景気です。確かに、ここ北陸金沢でも開業から1クール経過しましたが新幹線効果の風が止んでいません。タクシーは5割増、ホテルも連日満室、イベントやセミナーで使われる部屋も半年先まで予約済みとのこと。「全国津々浦々にアベノミクスを降らせます」と首相は所信表明で語りましたが、俯瞰で見つめると相変わらず「まだら模様」の実感は否めませんし、政府の支持率が今月40%割ったので、株を売り捌く準備に入った投資家もいることでしょう。そうです、今度は騙されないようにしなくちゃ・・・いけませんよね。「転ばぬ先の杖」という諺を噛みしめましょう。
2015年07月24日 14:11 |コメント|

カミさんの悪口

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「カミさんの悪口」はTBSでONAIRされていたTVドラマです。日本の平和な時代を背景にしたそれは、「東芝日曜劇場」枠で1993年10月17日から12月26日までONAIRされた、熟年夫婦の日常を描いたコメディードラマ。夫婦の間で生じる本音と建前を、世のカップルになり代わり互いの悪口を言い合うストーリーなのですが、当時30過ぎの未婚の私は、「相手に対する悪口は愚にもつかない井戸端的なもの。こんな夫婦が理想なのだな」と一人合点したものです。そんな私が結婚したのは今から20年前の1995年。今月が20周年のアニバーサリー年で、何かしなくてはまずいゾ、と密かに思っていたのですが、前日の15日は福岡主張。翌日の午前第1便に乗り、空港から「官兵衛に会えぬ悲しみ」を乗り越えて帰宅、着替えながらカミさんに何気なく「今日どうしょうか?」と尋ねますが「?」の反応です。一瞬お互い見合った後「今日で20周年!!!!」「ああ!!!!」互いに身体がフリーズ。「忘れてたか?」カミさんは動揺して声になりません。「いいよ、何か夜にしよう。子供たちと一緒でいいんじゃない?」明らかに私の方に風が吹いたよん。正直、「ダイヤモンドの指輪」とでも言われたらどうしょう、と頭がよぎっていたので、これは私の勝利ィ・・・・・。後で結婚記念日のアニメ動画が送られてきたのですが、滅多に悪口を言わないこの私、ここはひとつ「疲れてたの?珍しいねえキミィ・・・」。奇跡です。
2015年07月23日 14:43 |コメント|

現代プロデューサー心得

1980年代は私にとって、波瀾万丈の時代でした。人生の「イロハ」を吸収する絶好の機会でもあったこの時期に読んだ本の一つが「現代プロデューサー心得」でした。当時の私は、やる気は人一倍にあるのですが、知識に乏しい若者にすぎません。会う人ごとに「この人から何を盗めるか」と五感を張って対峙していました。いわゆる「背伸び」しながら仕事をしていたのです。格好も気にしました。パッと見を良くするために鏡を見ながらヘアスタイルをいじりますが、センターで分けたオーソドックスな髪型では幼く見えてインパクトがありません。ブラシで分け目をいろいろ変えてみるのですがグッときません。グリースを買ってきて頭全体に塗りたくってみるのですが、髪が長すぎてグチャグチャになり自分では手に負えません。「よし思い切ってベリーショートの頭にしょう」思い立つと行きつけの美容室へまっしぐら。散髪後、改めてグリースを塗ると、「おおっイケるんじゃない?」自画自賛したそれは、ロックンローラーばりのオールバックツンツンヘッドの誕生です。80年代後半は、このヘアスタイルで営業にと、広告代理店である世界の「電通」さんにも出入りさせていただいておりましたが、あの「DISCOVER JAPAN」で一躍国鉄旅ブームを巻き起こしたプロデューサーである著者が亡くなられました。87歳での逝去は、今は亡き私の父と同年齢。私は1986年8月15日の第1版第1刷の文庫本を本棚から探し出すと、表紙に手を添えながら感謝したのでした。
2015年07月22日 14:55 |コメント|

弦楽四重奏の神髄

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この私が作曲家の許でADをしていた1980年代。氏はバイオリニスト。本物の作曲家につくことで、心得を180度変えていただいた先生でもあります。この先生は同じ作曲家で指揮者の山本直純さんと師弟にあった方なのですが、エピソードを数限りなく教わりました。可笑しいことや、今ではあり得ない(法律的に)ことをスタジオワークしながらお話しするので、気が気ではない場面もありました。私は、とにかくその作曲家についてアシスタント的な仕事をするわけですが、以前にここで書いた、インペグが主な仕事でした。2時間のCMレコーディングが終わると、スタジオミュージシャンに演奏料を支払うのですが、業界では「トッパライ」と言う言葉で表現されていました。バイオリンの演奏家はたくさんいるので、手渡しでサインをもらうのが大変だった記憶があります。管楽器の演奏家の人たちは、弦楽家と違う雰囲気を感じたのもこのころです。件の作曲家氏は自分のカルテットも結成していました。「今度のADを紹介するけど、すぐ辞めるかもしれない」そんな程度に思っているのだとガッカリでしたが、現実そうなったので、ここでは割愛。氏自慢のその弦カル(弦楽四重奏の略)はほどなく、アルバムレコーディングします。私自身は真近でクラシックに接することが無かったので、弦楽器の音色の素晴らしさに感動しながらの仕事でした。昨年そのアルバムをiTunesで見つけた時は感慨深いものがありました。アナログ盤を持ってはいますが勿論、ダウンロードです。その作曲家氏と師弟関係にある山本直純さんの仕事先に、ひょんなことから譜面を持っていくだけの、今でいう「パシリ」をやらされた私。そんな他愛もないことが人の生き方を変えてしまうことも・・・。私が向かったのは渋谷NHKの音楽スタジオ。そこはドラマ「シャツの店」という鶴田浩二さん主演の劇伴のオーケストラのリハーサル中でした。担当者を見つけると「山本直純さんにこの譜面を渡してください」というと、「中に入って待っていろ」。仕方なくスタジオの隅にあった椅子に座った途端、「ババーンッ」!耳をつんざくほどの音とその圧力に腰が抜けるほど圧倒されたのです。あの音圧は今でも忘れません。休憩に入り、山本直純さんは私の前に現れると、分厚いメガネの奥から優しい目で「おう、わざわざありがとう、よろしく言っといてくれ」「はい、ありがとうございます」会話はこれだけでしたが、私のその後の音楽観に多大な影響を与えました。
2015年07月21日 15:12 |コメント|

この文章は良く書けています?

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芥川・直木賞は、文藝春秋主催で毎年上期と下期にあり、それぞれ1月と7月に発表されます。第1回はともに1935年からという歴史あるものですが、そもそもこの賞ができた背景には俗に言う「ニッパチ」にあったそうです。雑誌本があまり売れない2月と8月の悩ましい時期をどう乗り越えるか、文藝春秋が考案したそれは「芥川賞」と「直木賞」との名称で文壇界に提示したのが今に至っているのだそうです。文藝春秋は芥川賞受賞作の載る号だけやたらと発行部数が増えることは、皆さんご存知と思います。2003年下期受賞作「蛇とピアス」は100万部売れたとのこと。選考委員も若返りが図られているらしく「限りなく透明に近いブルー」で受賞された村上龍氏もその一人。大学受験の時期だった私はこの作品の衝撃を忘れていません。さて、2015年上期はお笑い芸人の書いた作品が芥川賞を受賞したのですが、デビュー作での受賞は過去にあるのでしょうか。とにかく快挙なのは間違いありません。ミリオンセラーも間違いないところです。ただ記者会見で「芸人100で、時間が出来たら書きます」このコメントには少々違和感を抱きます。1作目で受賞したのですから、傍から見たら天才的な文筆家と捉えます。二足の草鞋では勿体ないではありませんか。どんどん書いて文学界、出版業界を背負って欲しい。ジグソーパズルのピースをはめ込むような会話に慣れてしまったSNS人間たちに、自動変換されるテンプレート文章がいかに「張子の虎」なのかを身をもって示していく大志はないのかなあ。一方、マスメディアと出版業界の盛り上がりは「それとその後」を明らかに希求する「あざとさ」を感じてなりません。これで3年はメシが食える輩の多いことといったらないでしょう。
2015年07月17日 13:19 |コメント|

官兵衛に会える 後篇

ということで、この私は官兵衛の大きな墓所を拝むことが出来ずじまい。同行してくれた担当者の「残念です」の言葉に愛想笑いで応えながらも心は「土ろう」のまま。このハマった私をここから出してくれぃ・・・。これは誰かの謀略ダ。謀略に決まっている。寺院の周辺を歩きながら呪文のように唱えるのでした。ぐるりと一周回って正門に戻ると、タクシーを拾い担当者とともに日航ホテルへ。「つきあってくれてどうもありがとう」「いえいえ黒田官兵衛の墓は大きいと聞いてました。私も見たかったです」私たちのこの会話にタクシーの運転手さん参加して曰く「長政の寺がこの近くにありますよ」「ええ?長政ですか?近いなら行ってください運転手さん」色めく私、しかし俄然息を吹き返したのも束の間、ここでも門は閉ざされ、万事休す。とりあえず、写真だけでもと思い直し、スマホで何枚かパシャパシャ・・・「でもここまで来たのにぃ」しつこいほど粘った私ですが、この場当たり的な行動を「黒田二十四騎」は呆れているハズ。暮れゆく福岡の夕景を眺めながら、虚ろな長い夜のはじまりを憂うのでした。(画像は寺院の外側にある番地)
2015年07月16日 17:17 |コメント|

官兵衛に会える 前篇

ついにやってまいりました。福岡で開催される、フォーラムに参加するために昨日福岡空港に到着。九州は学生時代の修学旅行以来40年ぶり。当日は「博多祇園山笠」の最終日でしたが、これは残念ながら見られませんでした。フォーラム事態は和やかなムードと一体感に包まれた素晴らしいもので、ナイスな体験をさせていただいた主催会社に感謝です。そのあとに少し時間が出来たので担当の人に「黒田官兵衛のお墓にいけないですか?」昨年の大河ドラマ「軍師官兵衛」を毎週見ていた私は、ここぞとばかりに気持ちは前のめりです。彼は快諾してくれ、ホテルに聞いてくれました。そして同行することに。タクシーに乗り10分くらいで着いたここ崇福寺は、黒田家代々の菩提寺(ぼだいじ)です。さきほどの「博多祇園山笠」開催期間中、男子はキュウリが食べられないとか。なぜならキュウリの切り口が黒田家の家紋に似ているからなのだそう。それほどまでに愛され(?)た黒田家の墓所に手を合わせられるのです。はやる気持ちを抑えながら突入と思いきや、「平日はやっていません。土日の10時から4時までに来てください」。寺の前にある土産屋のオバちゃんは私たちに目を合わせないまましゃべります。「ふえ?」喉の奥から素っ頓狂な奇声を発したこの私のガッカリは頭が割れたかのごとく大ショック!「そんなあ・・・勘弁して下さいよぉぉぉお」今年からさらに有料になり、申し込みが必要になったことも知らなかった私がいけないのです。がしかし、はるばるここまで来たのに墓見られないの?7月15日夕方に吹きつける強風は、どうやら台風だけではなさそうでした。土ろうに入れられた気持ち。(★*$@%ДЮ)
2015年07月16日 17:07 |コメント|

10歳の壁

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小学生を子供にもつ親御さんは「10歳の壁」又は「小4の壁」はご存じと思います。この私は2人の子供の親ですが、この言葉を知りません(勉強不足です)でした。最近はつとに議論になっているとか・・・。てな訳で少し自分なりに調べてみました。大きく分けると「2つの相反する壁」問題があるようです。ひとつは直近の問題として掲げられている小4になると学童が終了させられる「学童保育所からの退会」問題。行政が委託している学童保育所では小学3年生までが補助金の対象となり、それ以上は対象外。当然、施設の運営上の都合対応となります。これを問題視(家庭の経済環境や精神的事情等)する反面、この状況の解決策として、4年生からの居場所を習い事や塾に置き換える親もいるのだそうです。この20年間で授業時間が削減され、学習内容も優しくなっているにもかかわらず、勉強についていけなくなる児童が増加、それが特に顕著に表れたのが9歳~10歳。親としては習い事や塾に通わせるのは当然かとも思いますが、これを新「小4の壁」と呼ぶべきでしょうか。この2つの意見はそれぞれ根拠ある正論でしょう。しかし新しい壁の方は、文科省がこの学力低下を受け、ここ数年で教科書を新しいカリキュラムに改訂したところで、急激に子どもの成績が良くなるわけはありません。子供は子供で親の過干渉が原因なのか、冒険心に欠け「ダメ元」に弱くてトライ精神なく、受け売りが得意ときています。どうやら「10歳の壁」「小4の壁」とは、学校教育と親とが互いのエゴを隠すために描いた格好の隠れ蓑なのかも知れません。件の問題の根源は「10歳の子ども」というよりも、この国の「未来に対する不透明」と「格差社会」なのです。「これでいいのだ」ではよくないのだ。
2015年07月14日 15:55 |コメント|

握手券で買われる楽曲とは

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親子共存率2/3にびっくりです。2000年にはもうこの割合になったそうです。つまり、還暦になっても自分が子供でいる割合が60%。これでは老々介護も現実的になります。早く、介護業界に公務員が出向できるような社会を構築してくれないかなあ、2020年までのプライマリーバランスを考える上でもぜひお願いしたい部分です。ところで、日曜日の早朝5時にトーク番組を聴きながら運転していた私。森山良子さんがゲストで話されていましたが、我々の世代には少し上のシンガーソングライター。でも内容は素晴らしいものでした。自分の歌う歌がフォークソングというジャンルに縛られたくなかった、現在はクォリティを維持しながら執念で歌い続けている、聴衆と一緒に歌える感動話等、生きている実感のある話に頷くのでした。この私にも大学生の頃、ギターを弾きながら自作の歌を歌っていた時期がありました。当時は、これでご飯を食べていこうとまじめに考えていましたが、ある時にパタッと曲が出来なくなり、これが止めるきっかけに。元から能力がないと薄々感じていたので、スパッといけました。森山良子さんがライブで合唱する曲「今日の日はさようなら」。観衆のほとんどが一緒に歌ってくれていることに人生の共有感を抱けるなんて、現代にはない(今、世代を超えて一緒に歌える歌があります?歌はツールじゃありません)ことで、音楽の真理がここにあります。
2015年07月13日 16:01 |コメント|

本日は晴天なれど波高し

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北陸地方は快晴。しかし、朝晩は何故か肌寒いので、やはりエルニーニョ現象なのでしょうか。我々の業界は四季がはっきりとしている方がビジネスになるのでありまして、あしからず。とかなんとか書いている内に、現在、仕事で手が離せない状態になってきておりまして、ネット環境の再構築をしているまっただ中、年甲斐もなくこれを実行中です。集中しないと終れません。てな訳でして、これにて本日はお開き、皆様ごめんなさい。
2015年07月10日 15:44 |コメント|

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