今夜の6チャンネル
よく「あ・うんの呼吸」といいますが、それで物事が「よしな」に運んでいたのは今や遠い昔のことです。「よしな」とは、うまい具合になるように又は適切に処置する等とする意味で使われますが、NHK大河ドラマ「真田丸」でも「よきにはからえ」とする台詞は同義語になります。主人公の堺雅人さんは、2013年のTBSドラマ「半沢直樹」で大ブレークしました。原作の面白さをドラマでも堪能できたのですが、中でも「土下座」「倍返し」が流行語になるほど話題を呼び、最終話での視聴率が今世紀最高になりました。その続編がどうやら決まったとするニュースを読んだ私は、今夜TBSでONAIRされるバラエティ番組「キンスマ」の冒頭場面がいきなり想像画としてフラッシュバックしたのです。私がマスコミ業界にいた頃は、企画書を死ぬほど書いた(書かされた)ものですが、その際にテーマをセグメントするアイディアフラッシュを100本ほど書くのが通例でした。AとBを関連付けてCを導き、マルチ展開までを企画書にする生みの苦しみは、それこそ七転八倒するのです。「よし、うまく書けた」自画自賛の企画書も、代理店の担当者に簡単に添削されてしまう事に、自身の未熟さを笑われたようで悔し涙が出たものですが、この私が「まさか」と感じたのは、女性タレントの復帰話が一連の出来レースであるのなら、半沢直樹がドラマの中で相手に求めた「土下座」シーンがここで見られるのではないか、でした。企画としてはありきですが、そこまでしてタレントを辱しめてはいけません。ミイラ取りをミイラ以下にさせるような下劣な演出(?)は流石に誰も望みませんが、経緯の説明は事実でも、視聴者の知りたい真実は画面から伝わらないように思います。半沢直樹「土下座」シーン。
https://www.youtube.com/watch?v=qW_yiFRUC_c
2016年05月13日 12:15