男の往生際
「往生際」という言葉がありますが、言葉を英語にすると、「Dead or Alive」死ぬか?生きるか?となります。「往生=死・際=境」からなる日本語は古くから日本人が会話の中で使ってきました。今、この言葉に該当する男たちが岐路に立っています。一人は政党名を「民進党」にして夏の選挙を闘おうとする岡田克也代表。もう一人はサッカー「ハリルジャパン」の中心選手である本田圭祐選手。この二人に共通しているのは、「崖っぷち」に立たされた後のない立場であるということですが、本人たちの最近の言葉を聞く限り、とても腹を括ったようには思えません。岡田代表は「
この夏の選挙はW選挙になっても政権を奪いにいく」とインタビューで答えていますが、47都道府県の政党地方組織の枠組みは一枚岩となっているのでしょうか。政権を奪うということは地方で勝利することが絶対条件なのに、民主党時代に政権を獲った頃の熱狂が全くなく、党名を「民進党」にした最近でも、中央はともかく地方組織の現状は、冷え切ったメシを食べるごとく哀れな空気感を感じるのです。対してサッカーの本田選手ですが、先日のロシアW杯・アジア二次予選で、スタメンを外れたアフガニスタン戦後のインタビューで「
日本人は自分たちに厳しい目を向けて自問自答できる人種」と答えたのですが、彼は良くも悪くも、そのビッグマウスが特徴なのにこの発言はまるで禅問答です。前回のワールドカップでは「優勝」の二文字を堂々と国内外に言い放ったのですが、結果は信じ難い予選全敗。彼はその責任をとって代表を引退するものだと思っていました。日本の政治とスポーツにおいて、世代交代がいかに難しいかを知るのには充分で、二人ともかつてのような影響力が失せたことを自覚すべきです。「ノーサイド」ユーチューブより。
https://www.youtube.com/watch?v=DfsuwZyndwE
2016年04月01日 15:26