ドーピングと栄光の果て
昨年から疑惑を持たれているロシア陸連のドーピング問題が、今年に入ってから他の種目に飛び火しだしました。水泳界と、ここにきてシンクロナイズドスイミングも暴露されたようです。神聖なるスポーツが食いものになっている状況に如何ともしがたい気持ちです。当事者と関係者は、薬剤を使用してまで勝つことに躊躇いや虚しさはないのでしょうか。名誉とお金が一挙に手に入り、人生が突然に変わることは自分の身体が壊れることと表裏一体です。反対側にいる「見て応援する」側は、どうにも納得ができません。オリンピックやワールドカップ、世界選手権やプロリーグ等を一生懸命応援しているファンを裏切る行為に少なからず思うことがあるはずなのですが、眼前の誘惑に負けてしまうのでしょう。今世界中で実施されているスポーツ(プロアマ問わず)の全部にドーピングの統一を図り実行しなければ、スポーツは死んでいく運命を辿るだけです。日本はもともとスポーツの精神を大事にする国で、興奮剤や増強剤を利用することで勝利しても「良し」としない国民性をもっています。でも、ここまで発達したドーピングの技術と隠ぺいに長けた組織が暗躍しているのであれば、日本選手ですら疑ってしまいます。そういえば頭もよくてルックスも体つきもナイスなオリンピック選手が多くなりました。よく、マスコミがオリンピック選手のカレンダー等を紹介したりするニュースに「羨望のため息」をついたものですが、今は「疑惑の目」「軽蔑の眼差し」に変わってしまっています。ドーピングを疑われ、1988年のソウルオリンピック後、29歳で引退。98年9月、心臓発作のため38歳で死去した「フローレンス・ジョイナー」の記録した、1988年陸上競技における女子100m(10秒49)200m(21秒34)の世界記録は2016年の現在も破られていません。運動会まがいの差がついた100m世界記録。
https://www.youtube.com/watch?v=jMixKqupeWg
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