GSのココ掘れコラム7:3

The Lyrical Times

「マックチョコポテト」って微妙？

「日本マクドナルドの１月の既存店客数が33カ月ぶりにプラス」という記事に安堵したのは関係者だけではないでしょう。客数の増加は一重に新メニュー「マックチョコポテト」の牽引によるのでしょうが、野菜を使ったアラカルトも数字を支えた要因です。2015年は約400店を改装し、不採算の約100店を閉鎖したマクドナルドですが、特に原宿店や赤坂店、日本橋店の閉店には驚きました。私の学生時代はマックといえば定番中の定番でしたし、マスコミで仕事をするようになってからは、1度は仕事をしたい「憧れ」の存在だったので、マックならではの方向性を失わないで欲しいと願っていました。しかし、ここからが胸突き八丁、更なる斬新なコンセプトで新しいマックの姿を見せるべきです。購買層の中心はファミリーなので、ハートフルでキャッチーな商品をマック再生の柱にしてほしい。「たのしいマクドナルド」という未就学児を対象とした教材用ビデオシリーズのテーマソングを制作した私にとっては、どうしたって気になるのです。因みに「マックチョコポテト」は日本のみのメニューですが、本家アメリカでは嫉妬されほどに受けているのだそうです。教材用ビデオからマクドナルドのOP曲。ユーチューブより。https://www.youtube.com/watch?v=Q3ird2CXurk

2016年02月04日 13:02 ｜コメント｜

急に成績が上がる選手

今年に入ってから怒涛のごとく起きるネガティブな事件は、ついにスポーツの世界をも抉り出しました。先日のマラソンランナーは、優勝とオリンピック基準を満たしたにも関わらず、来月の最終選考大会に再び出場するとした報道には、正直切ない思いに駆られます。そして今朝は、元プロ野球選手の覚せい剤所持による逮捕報道です。最早スポーツは殺されてしまうのでしょうか。「スポーツを殺すもの」の著者であるスポーツジャーナリスト谷口源太郎氏は「オリンピックの普遍的な価値」を訴えています。氏は「実際にはナショナリズムに基づいた国威発揚の手段としてメダル競争がオリンピックを支配してしまい、選手の人間性は歪まされ壊されている。ナショナリズムを克服するにはどうすればいいのだろうか」これを裏付けるように、ロシアの陸上ドーピング疑惑は組織の背後に国家の存在が見え隠れしていますし、FIFAワールドカップの誘致に絡む汚職疑惑は4半世紀も前から疑われていたといいます。MLBもドーピング疑惑が晴れずに殿堂入りできない選手がいますが、今朝の覚せい剤所持逮捕を俯瞰で見た場合、日本プロ野球もドーピングを実施すべき時期に来たように思います。いずれにしてもこの疑惑の全てが真実ならば、私たち見る側が熱狂し、感動したスポーツとは何だったことになるのでしょう。金メダルを胸に国旗を纏い、歓声に応えたオリンピック選手の存在や、グランドスラムを数多く制したテニスプレーヤー、そしてホームランを打ち続け、世界記録を達成した野球選手らにかけられた疑惑を、晴らさない検証もしないでは、これからのスポーツを真正面から見ることはできません。スポーツに行き過ぎた国家主義、裏金とドーピングが絡むのは仕方がないとなれば、オリンピックは興行に成り下がり、プロスポーツの世界はギャンブルの「one of them」として細々と生き残っていくしか道はないでしょう。BBC ユーチューブ。
https://www.youtube.com/watch?v=gOEQwV6jYOs　　

2016年02月03日 13:16 ｜コメント｜

「騒動」の本質は見せないものです

突然に唐突な話をしますが、コアなテレビ視聴者はもはや地上波を見ません。BSやCSそしてITに取って代わられたのです。コアな層とは「購買力ある視聴層」のことを指します。彼等は、地上波でしかONAIRしないパチンコや過払い金の法律事務所のCMに無関心です。興味関心のあることは衛星放送とネットの中に詰まっています。2016年1月早々から勃発している、政治経済と広告芸能スポーツの欺瞞に満ちた騒動に予想通り「曇りのち台風」となりました。どのカテゴリーも全ては本質的に同じ結論が導けます。政界の中枢閣僚が突然の辞任、TV業界の苛めと芸能界の不倫及び解散報道、スポーツにおける想定外の八百長、そして直近の金融業界のマイナス金利の発表と、どれをとっても「従来の枠に収まらない」「常識にそぐわない」異例の展開と結末に感じるのは、「法則の大変化」に気づいていないからです。日本の昭和的人々は困った問題が起こると、問題の本質を細かく分析しない（出来ない）まま感情論情緒論で幕引きを図ろうとします。ITを軽んじている訳ではないのでしょうが、ネットの世界では問題が生じた場合、即断即決でないと次に進めません。政界の問題で素早く決断された閣僚の辞任は結果オーライになるはずですし、金利のマイナス政策も欧州諸国では半ば常識なのだそうです。「SMAP」の解散報道もそうでしたが、この騒動に関しては複雑な裏が奥深く潜んでいます。あえて話せば、新しいビジネスモデルを構築したい思惑の示唆とでも言うべきでしょうか。TV業界もスポンサーと事務所の関係をIT化していくべきだとの結論が件の「発言カット問題」で顕在化（高度なギミック）させました。例の「ゲス話」については1日でも早く決着しないと、最悪の顛末に終わるでしょう。日本社会は2016年からフォーカスの充て方を変えたのです。「ピープルズチョイスアワード」ユーチューブ。
https://www.youtube.com/watch?v=De0TyB3y8rA&index=3&list=PLZ63szDbijCJ4Za-bgpTyiCPzG4bMxM34

2016年02月02日 14:13 ｜コメント｜

何だべ？

アスリートの世界で自分を主張することは大切なことですが、「これでリオは決定だべ」と言い放ったマラソンランナー。先日開催された女子マラソンの優勝インタビューでのことですが、本来スポーツの世界では禁句に近い相変わらずのビッグマウスです。とりわけ選考会議の委員たちの立場は窮屈なものになるでしょう。言論発言の自由は尊重されて当然ながら、こうでも言わないと恣意的な選考をされてしまい、せっかく優勝とタイム基準をクリアしても代表にさせなかったという前歴のある組織なだけに先手を打ったのでしょうか。解説者の涙のフォローがそれを示唆しています。同じアスリートでも大相撲の世界はこれまた特殊です。今場所優勝した力士は優勝と結婚式と誕生日が見事に一つになって成就しました。しかしながら、当該力士の2015年本場所の全成績に驚きます。何と2桁勝利は1度（11勝4敗）きりで、4場所前は6勝9敗で負け越しています。先場所は8勝6敗1不戦敗で、その不戦敗も左前脛骨筋挫傷により14日目から途中休場とあります。さらに興味を引くのは、過去、途中休場した力士が翌場所優勝した例は2000年以降で4例あり、その全てが大関で、後に横綱になった力士は皆無という事実です。さて、相撲協会は新理事長のもとで、この事実を踏まえながら、来場所「日本人横綱の誕生」というウルトラCをエポックメイキング出来るでしょうか。それとも5例目として後世に残るだけでしょうか。両膝の痛々しいサポーターを見ているだけに光明が見い出せません。

2016年02月01日 14:18 ｜コメント｜

CMソングの商品化

ほとんどのTVCMには音楽がバックで流れますが、その音楽を制作する職業に関心のある人はあまりいません。CMは時にヴォーカル入りで商品を訴求する場合もある（今では主流になりました）のですが、TV創生期から1980年代にかけてのCM音楽は、その商品のためだけに作曲されていました。CM映像が15秒の場合、音楽は13.5秒で仕上げられるのですが、作曲家はスタジオミュージシャンに演奏させて、秒内にレコーディングを完了させます。20代半ばで業界に入った私は、CM音楽を見事に仕上げるプロの仕事を肌で体感させられました。あまりの素晴らしい仕事の存在に、それを素に短編を書いたこともある私にとって、『電通、CMソングを商品化　専門チーム設置』とする本日の日経記事に「マジ？」と目を疑います。広告代理店最大手の電通は、社内において作詞作曲できる社員をチームで構成し、CDを販売したり音楽配信したりする事業を始めるそうです。この分野は、私たちプロの制作会社が代理店側からのオファーにより、任されていた仕事です。かくある業種の中でも特殊で専門性と感性を要求される音楽制作会社は、ある意味誇り高き職種。広告代理店が自前で作曲（楽器なしでもPCで容易にできます）してしまえば、オファーの数は劇的に減り、音楽制作会社は成り立ちません。スポンサーへのプレゼンは通りやすくなるかもしれませんが、肝心のクリエイティヴスキルは遠ざかって（馴れ合いの状態化）しまいます。IT社会が与える影響は、人間を飽くなき商業主義へとかり立てていき、反対に五感は失われていくばかりです。 1988年、私が音楽制作会社を起業した年のコカコーラのCMです。
https://www.youtube.com/watch?v=wBX6ESO4Ltw

2016年01月29日 17:51 ｜コメント｜

クリックは3回まで

今から15年前の2001年に当店のホームページは開設されたのですが、当時の世間はITそのものが、現在のように受け入れられてはいませんでした。特に日本海側の地域は無視同然の扱い。他県からの問い合わせメールが送信されて来る度に苦笑いしたものです。また、HPとほぼ時期を同じにして、私はオリジナルの売上ソフトをSEの人と一緒に構築することになります。ガソリンスタンド業界では管理するコンピュータに「POS」が存在していましたが、これはメーカー主導によるもので、現場のリアルタイム営業にはあまり役立つシステムではありません。この現状を何とか改善しようと考えたのですが、実際のソフト作成は想像以上に困難で、七転八倒することになります。サービスに踏み込めば踏み込むほど頭がどんどんマルチ化され、リクエストが止まりません。当然ソフトのレベルが上がっていき、完成日程も未定になります。「カテゴリー分類から法則までをクリック3回でポップアップ表示にならないか」私の無茶苦茶な提案に、SEの彼は黙って考え込みます。「帰ってやり直します」1週間後にプロトタイプを見せられた私は「これでは消費活動の法則がはっきりしないし、クリック数も5回は多いです。幼稚園児にでも出来るように簡単にしてほしい」流石の彼も「法則は可能ですが、クリック回数は短縮できない」「この部分を削ぎ落してもいいですからクリック3回で到達できないか」やり取りはブラッシュアップされていきます。原型に到達できたのは、6か月後でした。最終的な完成に至るのに、追加ページと裏計算装置やインターフェイスの変更を加えれば、1年の時間を費やしたのです。現場にレクチャーする時間を入れて使用できるようになったのは2002年の春でした。ソフト名は『Key Vo』。しかし「数量の鍵」はそれを扱う人間次第であることは言うまでもありません。

2016年01月28日 14:11 ｜コメント｜

幻の仕事「シネマ･トリロジー」

「第58回ブルーリボン賞」が26日発表されました。世に世界三大映画祭といわれる、ヴェネツィアとカンヌ、ベルリン国際映画祭はもう50年以上の老舗ですが、映画祭の目的とは何でしょうか。映画の振興と発展のため、同時代におけるすぐれた作品を顕彰し、広報すること。興行面での宣伝効果と、開催都市のイメージアップも含まれているそうです。放送コンテンツとして、転売や二次利用目的で買い付けに廻るディーラーたちの連絡所の一面もあるとの説明に、ある時期、よく映画配給会社に出入りしていたことを思い出しました。バブル後の94年は、マスコミ業界の仕事も世間と同じように潮が引いていくようにサーッと消えていった頃です。この私は自分の事務所を経営する立場でもあったので、好きな仕事ばかりしている訳にいきませんでした。営業にTV局や代理店を駆けずり回りますが、めぼしい仕事にありつけません。何度かの打ち合わせを繰り返しながら、やっと進行させることができたのは、新作映画の紹介ビデオを航空機内で上映する仕事でした。私を買ってくれていた広告代理店担当者のOさんは「ダメ元だからね」といいます。最悪な場合、企画フィーしか出ないことは百も承知でしたが、この仕事に賭けるしかありませんでした。配給会社側の素材提供は非常に協力的で、順調に制作されていきますが、80％仕上がっていたシネマ紹介ビデオは1本の電話で撤収の憂き目にあいます。「この仕事のどこに落ち度があるのでしょうか」編集スタジオ内で私は思わず叫びました。スタッフの空気が一変するのが背中越しにも分かりましたが、制作費を借りてまで敢行している私の気持ちはズタズタに切り裂かれます。業界でのドタキャンは良くあることですが、この時ほど広告ビジネスを恨んだ事はなかったでしょう。その後、幾度か同じ状況に遭遇しましたが、この時の経験が現在の私の人生にどれだけ役立っているかは火を見るより明らかです。

2016年01月27日 14:33 ｜コメント｜

ナレーションas No.1

毎週日曜の深夜は私にとっての宝箱の時間。BS7chで「ROCK･TIMES」という番組、その30分後にONAIRされる、BS4ch「ROCK･LEGENDS」また、日曜ではありませんが、水曜のBS6ch「SONG TO SOUL」。この3番組は逃さないようにしています。特に「SONG TO SOUL」は音楽的な面とメンタルな面に焦点を充てながら楽曲が誕生する経緯を、ミュージシャンやマネジャー等のインタビューを織り交ぜた構成は丁寧で見ていて安心するロックの赤本です。地上波では先ずもって難しいコンセプトの番組をBSは見事に復活させました。最近の印象深かったアーチストに7ch「サイモン＆ガーファンクル」「ビリー･ジョエル」4chでは「ニール･ダイヤモンド」「エリック･クラプトン」6 ch「ボズ・スキャッグス」｢ギルバート・オサリヴァン｣。どの番組も懐かしい「レジェンド」ばかりです。「ROCK･TIMES」の司会はクリス･ペプラーさんですが、彼はJ-WAVE開局当時からの超売れっ子DJ。私のアーチスト告知CMでは、特に冠のついたものは必ずと言っていいほど、ナレーションをお願いしました。実際のクリスさんは、物腰が低く、MAルームにおいて私がお願いする全てのリクエストを、事もなげにクリアするプロフェッショナルで、毎年いただけたX’masカードのセンスの良さにもインプレッシヴを与えられました。これからも大いにご活躍していただきたいと願っています。マイケルフランクス告知15秒、ユーチューブより。https://www.youtube.com/watch?v=xIsMEeAYw_E

2016年01月26日 18:32 ｜コメント｜

予報にリンクしない地域

大寒波が皆さんのお住いの地域にも襲来したであろうこの週末。ここ北陸金沢は、土曜日から日曜の夕方までは何の変哲もない、いつもの天気模様。北陸の天候は予報より平気でズレが生じる地域。1日遅れで台風が来たなんていうのはザラです。しかし、日曜の夜からの一気降雪には驚きました。雪を掻いてみたらパウダースノーで、サクサクと雪かきは出来るのですが、氷点下での暴風雪は、かいた尻から積もらせていくのでタマッたものではありません。玄関ドアが開かなくなる寸前に気づいたのがラッキーでした。「不急不要な外出は避けましょう」のTVアナウンスは特に西日本地域に対するものだったのでしょう。米国のワシントンも同じような寒波に見舞われているニュースを見ましたが、向こうは完全に経済活動を停止させることで備えるという、まさに合理的な国ならではです。雪に対するアレルギーが強い私にとって、ほんの少しだけ症状を和らげる貴重な日本の曲があります。1972年に発表された「雪」という吉田拓郎さんの作品ですが、フォークグループ「猫」が歌い、ヒットしました。1973年の忌まわしい「金沢事件」。中学生だった私がそれを知ったのは高校生になってからでしたが、今では誰も知りません。ユーチューブから、猫の「雪」。https://www.youtube.com/watch?v=tSxwILyWvpQ

2016年01月25日 14:42 ｜コメント｜

FMから流れる日常のシアワセ

毎朝会社までの短い時間に聴くことにしているFM番組があります。2008年来その番組は、パーソナリティを随時メンチェンしながらのONAIRが続いているのですが、現在のスタッフィングがベストなのではないでしょうか。月火の男女ペアと水木の男女ペアの違いは、最初から意図したものではなかったようですが、今となっては絶妙です。セクシー路線とお笑い路線、それをバックアップする男性パーソナリティそれぞれの「際どさ」にサムアップ！彼等の醸成ぶりが日を追うごとに増していくのが聴いていて分かるだけに、ディレクターやエンジニアのスタッフも楽しいでしょう。標準語のしゃべりもほぼきちんとしており、ニュースを読むコーナーを除いて、夫婦や恋人、先生と生徒、父親と母親になる七変化ぶりはTVを抜いてしまう勢いを感じます。この油がノッた、「掛け合いトーク」を出来るだけ長く続けてほしいと思うのは聴いているリスナー全員の願いでしょう。JFN全国17局ネットで月曜から金曜までの2時間30分に幸せが詰まっています。

2016年01月22日 17:11 ｜コメント｜