何だべ?
アスリートの世界で自分を主張することは大切なことですが、「これでリオは決定だべ」と言い放ったマラソンランナー。先日開催された女子マラソンの優勝インタビューでのことですが、本来スポーツの世界では禁句に近い相変わらずのビッグマウスです。とりわけ選考会議の委員たちの立場は窮屈なものになるでしょう。言論発言の自由は尊重されて当然ながら、こうでも言わないと恣意的な選考をされてしまい、せっかく優勝とタイム基準をクリアしても代表にさせなかったという前歴のある組織なだけに先手を打ったのでしょうか。解説者の涙のフォローがそれを示唆しています。同じアスリートでも大相撲の世界はこれまた特殊です。今場所優勝した力士は優勝と結婚式と誕生日が見事に一つになって成就しました。しかしながら、当該力士の2015年本場所の全成績に驚きます。何と2桁勝利は1度(11勝4敗)きりで、4場所前は6勝9敗で負け越しています。先場所は8勝6敗1不戦敗で、その不戦敗も左前脛骨筋挫傷により14日目から途中休場とあります。さらに興味を引くのは、過去、途中休場した力士が翌場所優勝した例は2000年以降で4例あり、その全てが大関で、後に横綱になった力士は皆無という事実です。さて、相撲協会は新理事長のもとで、この事実を踏まえながら、来場所「日本人横綱の誕生」というウルトラCをエポックメイキング出来るでしょうか。それとも5例目として後世に残るだけでしょうか。両膝の痛々しいサポーターを見ているだけに光明が見い出せません。
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