株式会社　津幡石油        (tsubata sekiyu)

鍵屋と玉屋は花火師だ！

夏の風物詩の一つに「肝試し」があります。怖い場所へ行かせて、その人の恐怖に耐える力を試す遊びで、夜の墓地や廃墟トンネル等がフィールドとして定番でしたが、今年は例の「ポケモンGO」のお蔭で、夜の公園や有名な霊園は、人間だらけで肝を試す場所がありません。一方、同じ風物でも花火大会は華やいだポジティブイベント。花火の全国開催カレンダーサイトまで登場して、北から南までの花火巡りが可能になりました。この私は長らくまともに見てませんが、東京の多摩川花火大会はよく行ったものです。二子玉川駅から広い河川敷まで歩きながら、缶ビール片手に見上げる花火は最高でした。花火を発展させたのは「鍵屋」「玉屋」という江戸の二大花火師で、打ち上がる花火めがけて「鍵屋」「玉屋」と叫ぶようになったのは、両花火師の上げる花火に観客がその屋号を声高に呼んだのが始まりなのだとか。人気は「鍵屋」から暖簾分けされた「玉屋」の方にあったそうですが、その後大火事を起こして廃業。現在では「鍵屋」だけが存続していて、15代目の女性花火師が伝統を継承しています。鍵屋のスターマイン。https://www.youtube.com/watch?v=MxUaNCSPMVA

ついにライブの道が見える

島村楽器のテーブルにはライブのパンフレットが置かれています。この楽器店でエレアコを購入したのが４月。この日、店員さんに「ライブしたい」主旨の話をしだした私は高揚しています。「10月にライブがありますよ」意外にも早い目標に更なる高揚感が押し寄せます。「今年にライブが出来るんだ」思わず叫ぶ私に「審査ありますから」店員さんは冷静です。しかし私の饒舌な質問は矢継早に彼を襲います。「アコパラに限らず、出場者はギターのテクニック、歌唱力、楽曲の出来など、トータルで審査されますよ」「うんうん」50歳をとっくに過ぎたオッチャンの頷きに店員さんは微妙なリアクションで応えます。「店長さんと話したいのだけど」「本日はお休みです」「ここでギター買ったんだけどスタジオで練習できます？」「会員料1080円をお支払いただくと、スタジオ使用できます。今は毎週土日なら空いていますよ」心が躍るとはこのことです。「じゃ、早速今週土曜日の１時間で」パソコンのスケジュール表に私の名前がクレジットされます。「今後ずっと土日はスタジオで練習できる?」ほくそ笑む私は遠慮を知りません。「オリジナル曲を店長に批評してもらう訳にいかないかなぁ？」話はどんどんエスカレートします。「いいですけど店長は厳しいですよ」コンテストのレベルは地域によっても違いはありますが、望むところです。唯一の心配は、ギターテクと30年以上も前に書いた楽曲が、現代の音楽センスにマッチしていないことですが、私の「形を変えた夢」は、漸くほのかに光が射しこみ始めたようです。島村楽器のCM。https://www.youtube.com/watch?v=rBriDTBREjY

リオの現実

オリンピックは初日からメダルラッシュのようですが、ブロンズが多い中で印象に残ったのが、ウェイトリフティングの三宅選手がバーベルのディスク（重し）をなでた仕草でした。どの世界でも道具に思いを込めるのは同じなのだと微笑ましく思うのでした。しかしながら今回のリオ五輪に対する、スポーツマスコミとTV局の過剰な演出に「うむむ」です。視聴する側は森ではなくて、木ばかり見せられるので、錯覚させらてしまうのです。世界ランクが出る競技は一応目安を計れるので先読み出来ますし、秒を競うものも思い込みに関係なく見ることが出来ます。ただ、審査がメインの競技はメンタル面が大きく左右するので、期待（マスコミの煽り過ぎ）という重圧が災いしてしまうのでしょう。柔道と体操がいい例です。4年に1度しかないチャンスを掴み、さらに頂点の金メダルに向かっていくアスリートに対して、我々は少し欲張りで横柄なのかもしれません。選手たちの流す涙が、日の丸を背負う意味を私たちに示します。
https://www.youtube.com/watch?v=eeRF7RITTr0

キャンパスツアー

学内の施設や設備を見学するのがキャンパスツアー。ガイド役は在校生というケースが多く、ふだんは部外者の入れない施設を公開する大学もあります。教育方針やカリキュラム、設置学科、授業内容、取得資格、就職状況、留学、入試方法などについて説明があります。てな訳で、私の2人の子供たちは週末に東京都内の生田と高田馬場へ繰り出したのでした。今から40年前のことですが、東京都内の大学を受験するために上京した私は、右も左も分からない御のぼり状態の17歳。正直な話、当時の情報源は担任の説明と蛍雪時代と赤本くらいしかない中、どうやって受験に臨めたのでしょう。勿論自身に無茶な高望み受験だったことは否めませんでしたが、進学するための体制が家族を含めて大きく足りてなったことも事実。このネガティブ体験を基に、彼らの中学や高校進学の水先案内人としてアドバイスしてきた私でしたが、流石に大学側が実施している超過剰サービス？戦法に「これが40年前だったら俺の人生変わってたな」胸に突き刺さるのは時代の流れでした。https://www.youtube.com/watch?v=n6ldXXkAoR0　
https://www.youtube.com/watch?v=sc3qq8NahRI

グッバイ「渋谷パルコ」

8月7日の営業終了をもって43年の歴史に幕を閉じた渋谷パルコ。1973年の開店以来、若者文化の発信拠点として、渋谷のシンボル的存在でした。パルコもそうですが、そのそばにテント村があったのを思い出します。通り一帯をグルッと回れるように連なったお店で買ったトルコ石の指輪は、大学の４年間ずっと私の中指を目立たせてくれました。パルコはパート１から3までの商業施設として、主にファッションブティックが中心だったのですが、１階のガラス張りの喫茶店で打ち合わせをしている業界人やモデルたちが雑誌を読んでいる景色がなんともカッコよくみえたものです。パルコで待ち合わせをする男女も多かったことでしょう。当時スペイン坂を上りきるとモーテルがあったことを知っているのは我々の世代で、その後シアター「シネマライズ」になり、現在はゲームセンターもあるみたいです。TOKYO FMの渋谷スペイン坂スタジオは1993年からサテライトスタジオとして、パルコパート1の目玉の一つでした。私は直接パルコと仕事をしたことがありませんでしたが、大学時代の懐かしい思い出がよみがえります。でもドンドン再開発される度に記憶も消されるようで、ちょっとセンチメンタルってとこですか。https://www.youtube.com/watch?v=_4hCeIhpGxw

出れんの!?サマソニ!?

言わずと知れた「SUMMER SONIC 2016」。2000年から開催されている大規模な都市型コンサート。私の知り合いであるO氏もプロデューサーとして名を連ねておりましたが、最近音信不通です。思うところあってHPをチェックしてみると｢出演できるコンテスト『出れんの!?サマソニ!? 』が更にパワーアップ、SONIC、RAINBOW、BEACH、ISLANDの最大4ステージの出演チャンスを掲げて今年も開催!!例年通りオールジャンル募集中｣とあります。「なんだ、年齢制限ないのならやってみたい」私の思いは広がります。読んでいくと「音源・映像応募期間は4月6日(水)20時〜5月9日(月)正午まで」とっくに終了していました。8月20日21日開催なのですから、チェックするのが遅すぎ。ただ、2次スタジオ審査がこの地域で開催されたスケジュールを見る限り、来年に期待が膨らみます。しかし「応募動機は何でもOK！」とするキャッチコピーの最初に「夏休みの思い出を作りたい！」には時の流れを感じるのでした。念願のライブハウスが今年出来たら、来年はコンテストに出来る限り出場してやる！この無謀なオッチャンの「形の変えた夢」は果たして現実になるでしょうか。https://www.youtube.com/watch?v=OkcuQSyHAQQ

新御三家も還暦です

御三家（ごさんけ）とは、最も有力、有名で格付けされた人気のある三者を表現する総称ですが、江戸時代に徳川将軍家に連なる尾張・紀州・水戸の三家が「御三家」と呼ばれて別格扱いされていたことに由来するのだそうです。三羽烏や三役、三本柱、ビッグスリー等「三」は一つの事柄を括る際に必要便利な数字なのでしょう。今話題のポケモンにも御三家がいるそうですが、歌謡曲の世界で「御三家」というと舟木一夫、橋幸夫、西郷輝彦。1950年～60年代にかけて名を馳せた歌謡界の星でしたが、その後を引き継いだのが郷ひろみ、西城秀樹、野口五郎の三人で「新御三家」と呼ばれるようになります。元祖を超える勢いは、桁外れのレコード売上げや歌番組の視聴率で確認できるのですが、歌謡界は彼ら「新御三家」を別格扱いすることで、どれだけの恩恵を受けたのでしょうか。デビューから現在までのすべてのシングル･アルバムの総売上枚数は、郷さん1590万枚（39位）西城さん1391万枚（59位）野口さん950万枚（96位）となっています。（因みに1位はBzで8151.5万枚）1970年～80年代は、日本の歌謡曲全盛の時代で、彼らの歌がTVやラジオから流れない日などありませんでしたし、年末恒例の賞獲りレースも、三人なしでは成立しなかった時代です。最近になって、その時代を回顧する番組がBSなどでONAIRされ始めましたが、三人の中でも特に西城秀樹（61）さんの事を気にしている人が多いのではないでしょうか。西城さんは2003年と2011年に脳梗塞という重大な病気に罹患、リハビリを懸命にされている姿は痛々しく映りました。昨年還暦ライブが報道されましたが、今年に入ってマスコミの前に姿を見せたのが6月で、かなりやつれた表情に心配が大きくなります。https://www.youtube.com/watch?v=P12pxbPcV9A

お盆は海外旅行ですか？

先祖の魂を迎え、送り出すまでの儀式がお盆とされていますが、多くの地方で8月13日の「迎え盆」から16日の「送り盆」までの4日間をお盆としています。地方によっては7月一杯をお盆とする地域や旧暦通り7月15日を中心に行う地域などもあります。私の住む地域では新盆と旧盆が混在して紛らわしいことこの上ありません。「ここの霊園に行きたいのだけど」「このお寺へ行くにはどの道路でいけば早い？」サービス業としてのガソリンスタンドの役割が見直される時でもあるのですが、慎重に見極めないと恥をかいてバカを見るので注意します。お盆は、先祖や亡くなった人たちの霊が灯かりを頼りに帰ってくるといわれており、先祖の魂を迎えることを目的としています。「ゆとり」世代にとっては不本意でも、日本人の大切な儀式の一つとして基本的なイロハは押さえておきましょう。でもお盆休みに海外旅行に行ってしまう人々って、後ろ髪引かれないのかなぁ･･･｡いえ羨ましいだけです。「海外旅行2016」の15秒CMです。しかしここにきて、ドル安、ポンド安、ユーロ安のトリプル安＆サーチャージがタダなんて嘘みたい。
https://www.youtube.com/watch?v=qkCJj3srJ6Y

老人と人形は小さな池に沈む

小池氏の圧勝でした。彼女の得た得票数は、当初想定の票数200万を大きく超える290万票、投票率も、予想された50％を10％近く上回る59.73％でした。その大部分は小池氏に入った勘定です。組織選挙の終焉を思わせるようなこの結果に、全国の選対本部は何を感じるのでしょう。鳥越氏は立候補した当日のサプライズだけで、あとは1日ごとに票が万単位で減っていきました。増田氏も組織のしがらみから逸脱できないもどかしい演説でした。両候補に共通していたのは、出てくる応援者が軒並み候補の足を引っ張る結果になったことです。SNSにしても空気の読めない「他人の物まね」良くてテンプレートになっていたことは本人が一番理解していたはずです。唯一、小池氏だけがIT時代の選挙戦を理解して実行しました。演説の冒頭挨拶は、組織の無いことを「枕詞」にして有権者の共感を煽り、さらには「百合子グリーン」なるキャッチコピーで、大衆の心理を一体化させてしまう演出は、見事というほかありません。この2つの戦略はSNSによって無限に拡散され、後半の選挙戦は行く先々で彼女の演説はオーラ化し、31日の開票を待たずしての完勝となったのでした。戦国時代を思わせる手法に終始した政党組織選挙を打倒した意味は大きく、この後の選挙モデルになりそうです。しかし、今更言うのも何ですが、鳥越氏はジャーナリストとして、何を勉強していたのでしょうか。知名度だけの「おじいさん」だった結果に茫然とします。8月より「GSのコラム」とタイトルを変更しました。https://www.youtube.com/watch?v=tFNIKdRwbfk