どうして猪瀬さん?
小池百合子東京都知事が主宰する政経塾の通称「希望の塾」ですが、その内容が物議を醸すことになっています。第2回目の講義者は小池知事のブレーンの一人、上山信一慶応大学教授と猪瀬直樹元東京都知事の二人でしたが、4回に分けて受講した塾生2,900人は人選とともに、その講義者を選べなかった理由を聞きたがっています。小池知事の「そこは理解してほしい」としたビデオメッセージだけでは塾生たちに通じないでしょう。彼等は小池知事の生の言葉を聞きたいのです。知事の考えている事を背中に背負いたくて高い塾代をいとわずに集まっているのです。それも都内だけではなく、日本中から。それなのに、あの5,000万円の収賄事件を起こした元都知事を塾講師として登壇させる感覚に違和感です。松田馨選挙プランナーの「立候補する心構え」とした講義も、とどのつまり選挙資金調達の有無が中心だったのでしょう。都議会選挙に出馬するためには1,000万円以上の資金が必要なことを知らない人はいません。2,900人の塾生たちは、それよりもっと小池知事のマインドに触りたい、小池知事の東京を、日本を改革しようとする勇気を聞きたいのだと思うのですが、ここは「塾生ファースト」にはならいようです。
2016年11月17日 13:56