ブラックフライデー 主婦を支配するイオン
「今日は火曜市のお客様感謝デーだったこと忘れてた。」イオンが毎週何らかのセールを企画して消費者に来店してもらうギミックにハマると大変なのだそうだ。「レジが長蛇の列で時間のムダ。」になることをほとんどの人は気にしないのだろう。それより安く買えたことを喜々としてレジ待ちしている多くの主婦たちはネット通販の進化には関心が向かないのだろうか。地方社会で生活必需品を買う場合には、自家用自動車で店舗まで出向くのが一番の時間短縮だと長らく考えられてきたが、インターネットが普及しだした2000年以降から様変わりした。1990年代から日本中に拡散していった大型複合店施設は戦後から町の市場として親しまれていたアーケード商店街を廃業に追い込みながら売上げを伸ばしてきたが、今度はアマゾンやヤフー、楽天といった巨大なショッピングモール(EC:電子商取引)の台頭で複合施設が苦境に立たされている。理由は明確で、いろんな商品を数多く売っている複合店舗モールの欠点である“オリジナリティ”のなさに一部の消費者が飽きたからだ。可もなく不可もない画一化された商品を見ると「人は無個性にされてしまうな・・・」私の正直な感想である。そろそろ日本人も新しい(21世紀の)価値観を見いだす時にきているのだが、リリースする実店舗側が思考停止状態なのだから話にならない。SNSでは自分の趣味嗜好はおろか、家族構成や経済状況、思想信条までがデータで把握されているという。なるほどツイッターやフェイスブックは一見無害なツールのように見えるが、時々出てくる広告はもう一人の自分がそこにいるようで気が利く反面、何だか魂を持って行かれているようで不安に思う時がある。しかしECを利用する事で生活必需品が宅急便で送られてくる事には耐性を持つべきだ。あっという間に時間が過ぎる時代に穏やかな毎日を送るためには長いレジの列につく必要はない。昔のCMのコピーにこういうのがあった。「余った時間で海外旅行にいこう。」ライフスタイルを見直すと新しい明日が見えてくる。
2018年11月21日 12:38