トヨタ 4販売網を一元化?
日本の自動車メーカーの雄であるトヨタが4つの直営販売会社を2019年4月に統合すると今朝の日経が明らかにしました。現在のトヨタはトヨタ自動車、トヨペット、カローラ、ネッツの4販売網を全国に敷いていますが、同じような販売網を敷いていた日産とホンダは、それぞれ2011年と2006年に全車種販売に移行しています。日本独自の販売スタイルを唯一残していたトヨタでしたが、その強固な布陣は国内需要の縮小という夢にも思わなかったことによって、いとも簡単に崩壊するのです。トヨタのプレスリリースによると、今まで4系列の販売店で別々に販売していた自動車を合同で扱う新店舗の設置は、高級車を特化して販売する「レクサス」ブランドも見直すという事態に、トヨタの危機感が滲みます。顧客が1つの店で購入できるトヨタ車の種類が増えることは、わたしたち消費者にとって朗報ではあるものの、同時に自動車の価値観が近い将来「保有」から「共有」へと様変わりすることに一抹の不安がよぎります。さて、競争力を一段と高めるとしたトヨタの目論見ですが、電動化に乗り遅れたツケが世界に通じるとは正直思えませんし、国内需要は5年も持たず(GSも同様)に確実に萎みます。
2018年04月03日 16:05