坂道で駐停車する時のタイヤの向き
昔、まだパワーステアリングが無かったこ頃の自動車のハンドルが非常に重かったことを知る人はあまりいなくなりました。私が運転した乗用車の中で一番記憶に残るのは、日産のフェアレディZのハンドルの重さが半端ないことでした。特に止まったままハンドルを切ることは至難の技で、出来るだけ前後に進めながらハンドル操作したものです。その頃の時代、ベテランドライバーたちから「車が止まっているときにハンドル操作をしてはいけない」(据え切り)と教えられていたので、重いハンドルに対して「送り手ハンドル」を使いながら四苦八苦していたのです。現在の自動車のハンドルは油圧式から電動式に変更されて、以前に考えられていたアーム類へのストレスは掛からないようになっていき、さらに電動式によって完全に解消されたのです。パワーステアリングが広く普及したことで、停まっている状態でも楽にハンドル操作が出来るようになった事は女性にとって朗報で「据え切り」という言葉はいつのまにか死語に・・・。でもしかし、坂道の途中(特に下り坂)で駐車している車のタイヤの向きが外側に向いているのはいただけません。何故なら何かの拍子、又は後ろから衝突事故を起こされた時に道路側に走り出す可能性があり、二次的な事故を誘発する可能性があるからです。坂道で駐停車するときはハンドルを内側に切って前輪のタイヤを内向きにして駐停車しましょう。運転ドライバーが坂道に駐停車している車を見る時、タイヤの向きを確認しますが、そのことを考えれば自ずと理解できるちょっとしたマナーです。
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