真実が出るわけないでショー
「森友学園文書改ざん」問題における財務省の当事の担当者であった佐川宣寿氏の証人喚問が午前9時から参議院予算委員会で始まりました。自民党から公明党、民進党、共産党、維新の会、立憲民主党、無所属クラブの国会議員が質問したのですが、どれもこれも切り込み不足なのは質問時間が短すぎることからくるもの。さて件の質疑は「刑事訴追の恐れ」を武器にした佐川氏の一人勝ちで終わりました。共産党の小池議員や立民の福山議員の質問を注目したのだけど、なんのことはない小池議員の「これじゃ喚問にならない」や福山議員の「そんな人だとは思わなかった」などと情緒に訴える始末で聴いていられません。結局これといった新事実の出ないセレモニー型喚問ショーで終わったのでした。野党側が今日まで引っ張りまわしたこの問題に対する国民の反応を放送するTV局のほとんどが「疑惑が解明されていない」「増々真実を知りたくなった」「特捜部が暴いてほしい」等の反発の声を並べて(編集したVTR取材)煽るのは自明です。しかしいつまでこの問題を国会でやるのかさっぱりわからないのですが、世界情勢は時々刻々と変化していて、今朝も北朝鮮の要人が中国に入国したとするニュースが飛び交い、私たち日本人の緊張感を日増しに高めます。ロシアではプーチンが、中国も習近平が独裁政権を構築してそれぞれの国家に君臨するというのに、この日本は国内問題、それも言った言わないの水掛け論に国民の税金が使われていることを考えればここで終わらなければいけません。「どうしてもやりたいという政治政党があるなら、大きな規模の予算委員会の場でやるのではなく、別の委員会で追及すればいいのだよ」これがまっとうな話でしょう。君ら議員は外交問題を表だって議論しろよ!制度改革が10年以上遅れた現実は、法治国家の国民の1人として許しがたい政治責任です。
https://www.youtube.com/watch?v=c_4kaYH1UE0
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