風邪ひいて考える
子どもの風邪が伝染った私は連休が明けてもスッキリしません。当の本人が、何ともなく過ごしているのを見ると、比較にならない免疫力の差に憮然とします。年齢を重ねると病気は治りにくくなるとは言うものの、この歯がゆさは経験しないと分からないものです。特に今の症状は熱の無いインフルエンザのようなもので、体のだるさを中心にした微熱と咳が何となく続いていて気持ちも前に向きません。日本の医療費が40兆円を超える「病気国民」となっている日本は世界でも有数な「病院大好き、薬飲まなきゃ」民族。米国民の医療費2.8兆ドルには叶いませんが、総合病院に一たび行こうものなら「お客様」にされます。東京の豊洲問題が基準値どうのこうのと言われていますが、日本人の健康の基準が厚労省によってドンドン変更され、病院関係者は年々患者が自然に増えて待合室が溢れんばかりにさぞご満悦でしょう。数値化された検査結果の主要な項目が基準値外にでもなれば治験モルモットにされそうな勢いで医者に迫られるのですが、薬漬けにされる前に数値は自分に当てはまらないものがあると思うことも一考なのです。そうは言っても体調が悪くなると何となく過去の診察券を探してしまう悲しきミドルマンなのでした。
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