株式会社　津幡石油        (tsubata sekiyu)

クロマティ以来のバンザイ強要

優勝力士が観客に万歳をさせた光景を今まで見たことがなかった私は、九州場所の観客の素直さに驚くばかりです。白鵬のその強さに敬服して「させられた」のだと思いたいこの万歳三唱を「ドキッ」として見たTV観戦者や関係者は多かったのではないでしょうか。ネットの反応も「膿を出すのは白鵬ではない」や「白鵬が場所中に言ったことは真実じゃなかったのか？」などと正反対の反応に歯がゆい思いをするのは当事者だけではないでしょう。日馬富士の暴行を事件にしたのは貴乃花親方でしたが、力士同士の諍いや暴行騒動などは昭和の時代から普通にあったのです。只、今と大きく違うのは「手加減」できる者同士の内輪の揉め事を、周囲（協会も含めて）が適切な手段で和解させていたせいで表沙汰にはならなかっただけです。貴乃花は現役時代から先代の相撲道を真摯に守り抜いた横綱であったと想像できます。引退して親方になってからは自らの部屋にモンゴル力士を迎えて日本の相撲道を教えていたことでしょう。しかし先達のモンゴル力士が場所ごとに起こす問題は徐々に角界全体に悪影響をもたらせます。件の事件が自分の部屋の力士に降りかかった事態に対して、協会の要職にある自身の立場を越えての強硬手段に討死も覚悟の上なのかもしれませんが、関係者にとっては死活問題です。多勢に無勢の狭間に起きた事件と見たマスコミは、両国間の関係を鑑みながら慎重に落としどころを探さなくてはならなくなりました。よくプロレスと比較される大相撲ですが、相撲協会が空中分解しないように文科省と所轄官庁、並びにNHKと全国各地にある巡業先招聘元が「国技」（昭和41年文部省から国技認可）である大相撲を支えなくてはいけません。白鵬 優勝インタビュー 観客と万歳三唱。https://www.youtube.com/watch?v=shOR5iqMVC0　巨人クロマティ、敬遠ボール打ってサヨナラ。https://www.youtube.com/watch?v=wzefN_-Fbi0