JTをつぶさない愛煙家
厚生労働省は16日、自民党の反発を受けて受動喫煙防止対策方針を転換し、大型の飲食店でも喫煙を認める新たな案の検討に入ったと報じられました。世界の流れと逆行する日本の立ち位置は一体誰に支持されるのでしょう。10月に行われた衆議院選挙で自民党にとって効率のいい有権者の投票行動により、議席数を284も獲った大勝に気持ちが大きくなっているのでしょうか、今では少数派になった喫煙者に味方する反発行動にオブジェクションなのです。大体、議事堂内の各部屋や大臣室で喫煙できることに何とも思わない政治家たちに身を切る改革など100%出来るわけはありません。今の50代以上は、昭和時代の高度成長期に生まれてきた人間たちですが、この時代は極端に言えば何でもOKのスッカスカな時代。特にバブル期に30代40代の働き盛りを経験した者たちの喫煙はある意味、シンボライズされたコミュニケーションツールになっていました。この私も残念ながら学生時代に喫煙者の仲間入りを果たし、1日に1箱近く吸っていましたが、45歳の時にある事がきっかけでスパッと辞めることが出来ました。2020年の東京オリ・パラに向けて、法整備を優先させる方針だった受動喫煙防止対策は、自民党に多数いる愛煙家たちが骨抜きにするのでしょうか。飲食店で喫煙できる30平方メートル以下という線引き案が、150平方メートル以下までに許容範囲を広げられると、都内の90%以上が喫煙OKとなるのです。昭和の化石脳集団である自民党は、飲食店で煙草を吸えなくすると、支持を得られないとする近視眼的な発想で、日本のイメージを発展途上化させます。大手飲食チェーンは禁煙化へ移行し、消費者団体も厚労省案に賛同しているのだけど、半官半民(株の30%を財務省が保有)であるJTの存在がある限り、この国から喫煙を取り除くことは出来ません。一瞬でタバコを吸う気がうせるCM。
https://www.youtube.com/watch?v=DQv1zyTEUeQ
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