若狭氏が就任するはずだった「ガバナンス長」
今週になって、ようやく希望の党ホームページに党の規約が掲載されました。正確に言えば改訂版が出たというのでしょうか。実は一番最初の規約は内々に記されていたのですが、何度か改訂されたのだそうです。(詳細は郷原信郎弁護士のブログ参照)最新の規約は民主的で公正な文言で構成されましたが、郷原氏が指摘していた選挙公示前後の規約を読むと誰もが震撼するでしょう。希望の党が10月10日の選挙公示日に政党規約を公開しないまま、選挙に突入した裏には、想像を遥かに超えた大きな思惑がうごめいていたのです。読んで一番ゾッとしたのが「党代表」の位置づけで、なんと全ての権限が小池百合子代表に集約されていました。独裁ともいえる構図を簡単に言うと、代表は小池氏が永遠に(解釈次第)続けられる規定になっており、共同代表や代表代行、党の執行部である三役の人事も小池氏の一存で決められる文言になっていました。さらに不可解な名称の「ガバナンス長」なる役職が、この党の本質を象徴します。最新の改訂版からは完全に削除されていたものの、この耳慣れない「ガバナンス長」という肩書ですが一言で言ってしまえば、あのヒトラー政権下でNo.2であったゲーリングやヘスに与えられた権限を思わすもので、その役割は、現役国会議員並びに候補者ならんとする者の実力及び人物評価を所管、監督するものとし、党の代表が直接「ガバナンス長」を指名できると記されていました。しかし、その役職に就任するはずだった側近の若狭氏は、小池氏の地盤である東京10区でまさかの落選、比例でも救われませんでした。結局、2人で希望の党を支配する目論見は寸でのところで回避されましたが、万が一希望の党が100以上の議席を獲得していたらと思うと不快指数が上がります。玉木雄一郎氏と大串博志氏の2人が争う共同代表選は10日に行われますが、てっきり希望の党の結党メンバーである、長島昭久氏や細野豪志氏が立候補するものだと思っていただけに「小池百合子に骨抜きにされたか」と感じずにはいられません。衆院選挙後に「創業者である私には責任がある」と答え、一向に党の代表を降りない都知事、小池百合子とは一体何者なのでしょうか。希望 規約改定後、共同代表選。
https://www.youtube.com/watch?v=piv5tQLjBUc
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