スタッドレスタイヤは万能ではない
11月に入ったばかりなのにめっきり寒くなって、昼夜の気温差が身に沁みますが、日本海側の地域では、ノーマルタイヤから雪に備えるスタッドレスタイヤに交換する時期を迎えます。一昔前は、交換の面倒さと経済的事情からか、年間を通じてスタッドレスタイヤ装着車が多く見受けられました。その間に自動車メーカーは、軽自動車にも四輪駆動車を装備させて安心安全をアピールしますが、雪道での事故は一向に減ることはありません。ハンドルを握るのは私たち人間で、個人差も大きいことから、ここで簡単に雪道でのスタッドレスタイヤ走行における注意事項を記してみましょう。まず、①交差点における停止と発進には注意する。スタッドレスが圧雪路面を磨きあげてカガミのようになるからで、柔らかなアクセルワークが必要。②ハイドロプレーニング現象に対する耐性が低い(排水性悪い)メーカーの物もあるので、降雨時の高速走行には注意が必要。タイヤ選びは専門店やGSスタンド等にアドバイスを求める。③スタッドレスの普及に伴い、塩化カルシウムなどの凍結防止剤の使用量が増加しており、環境や車体への影響(粉塵劣化等)などが懸念される。以上、注意事項3点をご紹介しましたが、③の塩化カルシウムを道路に散布する方法については、先日中国道で起きた高速道路上で母子が死亡した事故の因果関係になりそうです。普通、大型トラックのスペアタイヤは、後部車体の下にチェーンで巻き上げられた形で設置されていますが、ドライバーが自ら工具を使用して取り外すことは稀です。車検時でも目視で点検される程度の存在ですが、GSではパンク修理をする際に、ドライバーの依頼によってスペアタイヤを使うことがあります。スペアタイヤとチェーン自体は、積雪のある道路を経年走行しているせいで、劣化と錆びつきがひどく、上下に巻けない場合も多々見受けられます。悲惨な事故を防ぐための方策を講じなければ同じようなことが再び起こることでしょう。自動車の取り扱いについては、取扱説明書や自身の判断を優先する前に手っとり早くお近くのGSに質問してみましょう。因みに乗用車にはスペアタイヤのない車種があります。中国道の親子死亡事故 スペアタイヤ落下車両を特定。
https://www.youtube.com/watch?v=htSrnLEjnmk
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