AT車「N」レンジの使いみちとは?
AT(オートマチック)車のトランスミッションには「P」「R」「D」などのレンジがあります。それぞれ「駐停車」「後進走行」「前進走行」といったエンジンの動力を車輪に駆動させる役割をアルファベットで表現した一般的には「シフトレバー」と総称されています。その中に「N」というシフトがあることを知らない人はいないと思いますが、その役割はなんでしょうか。「ニュートラル」すなわち「N」レンジは、動力がエンジン、いわゆる駆動軸から切り離された状態の事をいいます。マニュアル車でのニュートラルの位置はギアボックスのセンターで、どのポジションにもギアが入っていない状態を指し、信号待ちなどでクラッチペダルから足を外して待つ場合や、駐停車の際に使用されます。ではAT車の「N」レンジはいつ使うのでしょうか。信号待ちでは「D」レンジに入れたまま、ブレーキペダルを踏んで信号を待ちますし、駐停車時は確実に車を止められることから「P」レンジが当然の選択になります。私はたまに「N」にシフトして信号待ちしてみるのですが、ブレーキペダルをしっかり踏んでいないと道路状態によっては前後進するので役には立ちません。なんとも心もとない「N」ですが、修理工場担当者曰く「牽引する時にシフトを「N」レンジにすることでミッションを守れる」なるほど一理ありますが、牽引を想定して作られたとは思えません。ここは車の専門家に聞くのが一番です。「これは、前進の「D」レンジから後退の「R」レンジへ急なシフト変更した際にミッションへのダメージを防ぐ意味で、中立状態の「N」レンジを挟んだのです」確かに「D」から「R」に素早くシフトチェンジするとギアが壊れそうです。「D」と「R」の間にミッションを瞬時に切り離す「N」レンジが1クッション入ることで、スムーズなギアチェンジが可能になるのですね。でもそうは言っても圧倒的に「N」レンジが使われない現実に、少しの出番は与えられないものかと思うのでした。「ATオートマの仕組み」
https://www.youtube.com/watch?v=5kxZ-h_F55Q
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