車検の費用がバカ高い理由
「車検が高い」自動車を所有している人ならだれでもが感じる感想です。見積書や請求書を作成する側もため息が漏れるこの悪しき「車検」制度について整理してみましょう。日本の車検制度は、1930年にタクシーやバスの安全性確保を目的に制度化されたことから始まります。一般の車両は1951年に義務化され、1973年には軽自動車にも適用されるようになったこの車検制度ですが、このバカ高い車検の内訳を深堀してみます。先ずは法定費用 ①自動車重量税:これは車検時に国庫に納める税金で、ナンバー別に料金が分類されており、3ナンバー車で32,800円。②自賠責保険:
これは使用者が必ず入らなければいけない強制保険で、普通車が25,830円。③検査手数料:印紙代とも呼ばれるもので、指定車両1,100円が加わります。以上①~③までは車検を受ける前に支払うマストな費用ですが、もうこの時点で合計59,730円という高額になり、全額が国に納める税金となります。続いて点検整備費用ですが、車検基本料金とされている費用が、約20,000円前後(車種別)で民間からアピールされており、あとは車の年数や走行距離に応じて生じる消耗品の交換(別途料金)等によって車検が完了されます。ザックリと約79,000円の見積になるわけですが、これはあくまで初回車検の金額で、2回目以降の車検になると整備費用の金額増は覚悟しなければいけません。では欧州諸国の車検事情はどうなのでしょうか。国土交通省が平成15年に発表した資料によれば、ドイツやイギリス、フランスの車検費用は、いずれの国も約50,000円程度の費用なのだそうです。「なんだ、日本の点検整備費が一番安いじゃない」日本の車検のバカ高さの原因は、一重に悪しき法定費用にあることは明白です。さらには、毎年5月になると「自動車税」という釈然としない税金が自治体から郵送されてきます。「なぜこんな税金が課せられるのだろう」車を持たない人には関係ない税金ですが、自動車保険も含めた車関連の税の仕組みは、2020年に開かれる東京五輪の後に大きく様変わりしそうです。それにしても取れるところから取ろうとする財務省にシュプレヒコールものだと思いませんか?みなさん。「もっと知って納得!安心車検!」
https://www.youtube.com/watch?v=gvcBDVzrNBk
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