逆止弁はファンヒーターにもあるのです
日曜日の具合が悪くなるような暑さに「よし暖房器具を片付けよう」いきなり思いつく私に誰もついてきません。時間的にはお昼前でしたが、「もう春夏バージョンだよ」一人納得しながら、一つずつ片付け始める暖房器具は埃だらけです。日本海側の暖房器具と言えばファンヒーターですが、この私は小さいころに経験した芯のある昔ながらのストーブしか知りませんでした。東京出身の家内に至っては、存在すら知らなかったファンヒーターですが、こちらにきて初めて知った家電の一つです。「よし、このファンヒーターのタンクから灯油を抜き出して他のファンヒーターのタンクに入れよう」2つのヒーターを並べて、タンクを引っ張り出すと灯油を1つにまとめるため、ポリ缶が置かれてあるガレージに向かいます。空き缶の1つの蓋を開けると灯油タンクとポリ缶を手動ポンプで繋いで灯油を缶に戻そうとジャバラを押し始めました。「あれ?出てこないなぁ、なんでだ」ポンプとタンクをジーッと眺めまる私。ジャバラに穴の開いていないことを確認すると、もう一度今度はゆっくりと入れてみます。「うん?途中で圧力がかかるなぁ」これで合点がいきました。灯油タンクの中が逆止弁になっていたのです。タンク口が真空になっているのですから、いくらポンプで引っ張り上げても灯油は1滴も上がってはきません。「今のファンヒーターは危険防止が行きすぎてやしないか?」灯油は残さず使い切ってくれと言わんばかりの装置に、便利すぎるのは不便の始まりなのだと思うのでした。我が家には昔ながらの芯のあるストーブも1つあるのですが、こちらはすんなり灯油を移せます。取り回しがきく方がナイスな場合もあるのです。
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