イエスマン候補は当選できない
日本のお笑いタレントである、石井てる美さんが情報番組にコメンテーターとして初主演しました。ご存知のない方々のために経歴を説明すると、ご自身は東京大学を卒業された秀才で2008年、外資系コンサルティング会社である「マッキンゼー」に入社、その後にお笑い芸人の道に入るのです。この女性がコメンテーターとしての力量にどれほどのものがあるかは解りませんが、最近このような芸人の人が政治や経済を番組でコメントする機会が増えています。ショービジネスの世界なのですから、カテゴリーをスルーする（仕事なら何でもOK）ことぐらい何も思わないのでしょうが、この風潮は一体どこから来たのでしょうか。週末の午前中はどのチャンネルも情報番組のオンパレード、NHKでさえパネラーにタレントを迎えてしゃべらせていることに「うむむ」となる私。私には2人の子どもがいますが、タレントやお笑い芸人がコメントしている場面を一緒に見る時間帯は正直、窮屈な時があります。政治経済に精通している評論家たちや政治家たちの侃々諤々な議論ならまだしも、タレントや芸人がしゃべる意見は批判しにくいのです。彼等は確たるイデオロギーを持って話してはいませんが、しかし未成年に大きな影響力をもっているので、慎重に配慮してほしいもの。さしずめ今ならば森友学園問題、そして豊洲問題は7月の東京都議選挙へと、話題は具にもつかない世界に入り、芸人ならずともイデオロギーは井戸端会議に成り下がりました。特に都議会選挙の候補予定者たちはブーメラン攻撃に戦々恐々として地に足がついていません。小池都知事が豊洲問題でつまずき始めた事に「希望の塾」から出馬を予定している政治の素人たちは世間の風向きに固唾を飲んでいます。警視総監の息子からアナウンサーやグラドルまで大多数が女性の候補者なのだそうですが、万が一「都民ファーストの会」が議席を過半数獲得したなら、有権者の都民は「決断を伸ばす」小池都知事の自分ファーストイズムに従うイエスマン議員にホゾを噛まされることでしょう。指示以外の事が出来ない、言えないタレント以下の政治家では批判にも値しません。冒頭の石井てる美さんですが、政治をコメントした「したり顔」で、ものまね芸を見せられても果して笑える、かなぁ。石井てる美「ヒラリークリントン ショートネタ集」
https://www.youtube.com/watch?v=2CvsjCtoRCU
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