マラソンで1億もらえるキャンペーン
「1億?マジか」今朝の日経の広告に思わず声を出した私。宝くじの話ではありません「東京オリンピックに再びメダルを」のコンセプトで、2017年4月から開催される「マラソンチャレンジカップ(MCC)」と銘打った、「アールビーズ」というスポーツ財団が旗揚げしたキャンペーンです。初めてマラソンに挑戦する方や、オリンピック記録更新に臨むエリートランナーなどを応援する1年間のイベントの目玉は、何と言っても冒頭の私が叫んだ賞金1億円です。日本新記録の達成が条件ですが、他にも大会新記録で50万円(これショボい)の報奨金が贈呈されます。これに対し、各都道府県の自治体と大会運営本部の担当者たちは、今頃前のめりの問い合わせで奔走しているのではないでしょうか。マラソンは一時期の勢いが高止まりしてしまい、大会そのものが中止に追い込まれた自治体もでてきました。幾つかの理由の1つとして、運営側の参加費(最大で2万円)吊り上げが原因だという指摘があります。大会規模に反比例する仕切りの粗さは選手からケア不足の不満も漏れ聞こえます。本来のコンセプトから遠のいた利益誘導型(後援する民間スポンサー)のイベントに成り下がったとすれば、さもありなんでしょう。全国に約30万人のマラソンランナーがいる中で、国内におけるフルマラソン(公認未公認含む)大会は約180(2015年度統計)、ハーフマラソン等も含めると2000近くになるそうです。数字から考えるとほぼ2日に1大会の開催になるのですから、これからの参加者は記録も含めて条件のいい大会を選びます。報奨金(1億円又は50万円)を目指しているエリートランナーたちも当然ながら運営の下手な大会は敬遠します。記録を出すには季節気候が最も優先されることは常識ですし、アンジュレーションの大きなコースは論外となるでしょう。有名ランナーは必然的に調整の難しい大会には参加しなくなり、話題性に欠けてしまった地方マラソンは地元の「へなちょこランナー」でお茶を濁した挙句にフェードアウトの憂き目にあう、これが地方大会の将来で、10年続けば御の字ではないでしょうか。自治体によるエリートランナーの争奪戦が、もう繰り広げられています。第30回たねがしまロケットマラソン。
https://www.youtube.com/watch?v=x7SrPiVe3r0
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