「SPEEDI」が伝える真理
もう一度、町や村を復興させようとする行政と住民の切なる希望は叶うのでしょうか。東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所の事故から6年、福島県のHPには避難区域の変遷という「避難」についての解説が詳細に書かれてありますが、どうしても気になるのが以下の部分でした。「国は、平成27年の6月に帰還困難区域を除いた区域の避難指示を平成29年3月までに解除する方針を示した」数値データの根拠に基づいていることは百も承知ですが、行政や町会が必死に一人一人に呼びかけても全国に散らばった避難民全員が戻ることはないのだと国民のほとんどが感覚で知っています。お隣りから「醤油」を借りられた戦後から70年が過ぎ、社会は「ITという名の怪物」に支配され、世界中の人間関係は共通の概念から大きく離れてしまい、今では欧米を中心に国家が真っ二つに分断されようとしています。震災から復興するには「向こう三軒両隣り」の発想が必要なのに、若年層の脳はSNSに浸食されてしまい、琴線を感じようとしない殺風景な生き方に諌(いさ)める人はいなくなりました。昭和時代に築かれた「一致団結」社会を生きてきたシニアとの「魂」がシンクロしなければコミュニティの復活は難しいでしょう。避難地域の再興は誰もが願うところですが、そのハードルは気が付くと防潮堤のような高さになってしまった印象が拭えません。今まで漠然と捉えていた「安心」は数値では測れない人間の真理で、それを浮き彫りにしたのは他でもない「ITという名の怪物」なのでした。「真理はあなた達を自由にする(ヨハネ 8・32) 」福島第一原発 放射能放出予測図。
https://www.youtube.com/watch?v=ehZtRi3Rmz4
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