小池都知事らしくないよねぇ
ほぼ2年ぶりにお会いすることになった谷口源太郎氏。18日から金沢で始まるシンポジウムに参加、講演するために東京から来沢されたのですが、スポーツジャーナリストとして新聞テレビなどでご存知の向きもあるでしょう。講談社、文藝春秋の雑誌記者を経て現在はフリーとなり、特にオリンピックに関する著述でその名を知られています。経歴よりも先ず、「日刊ゲンダイDIGITAL」の谷口源太郎特集を読むと理解が深まりますが、そのほかにも学校教育からプロ野球に及ぶ日本の在り方について「偏ったナショナリズム」的思考を指摘する、言わば武闘派の論客作家として業界に受け入れられている私の身内でもあります。この日、ホテルのロビーでお会いした谷口氏は、とても79歳には見えない出で立ちでニッコリ握手を交わす手の柔らかさに思わず感じ入る私。「谷口さん、ご無沙汰していました」挨拶もそこそこに私たちはホテル裏の「えびや」の二階へ上がります。団体客が大騒ぎしている部屋の手前にある格子戸を開けると、中は三畳くらいにまじ切られた程良い美部屋。掘りごたつ式のテーブルに安堵しながら「のど黒の塩焼きなど如何ですか?」私のいきなりな注文に氏はお品書きを手に取ります。「のど黒と言えば東京では高級な魚だよ」「こっちではそれほどでもありませんよ」とりあえずと言いながら二品三品と選んでいく私に「生ものはちょっとダメでね」氏のすまなそうな表情は傍で聞いていた家内を微笑ませます。「ママと一緒で食べられないのよねぇ源さん」谷口氏は家内の母親の弟で、姉弟とも日本海側の鳥取県出身なのに魚介類、特に刺身はからきしNGです。窓の向こうに目をやると、夜の帳が下りたことを告げるネオンの明かりが鮮やかな陰影をつけます。「ところで、オリンピックは森さんの判定勝ちでしょうか?」私の誘い水に「かの小池女史が意味のない事をしたものだから、彼の思うツボだった」そう言う氏の表情に落胆の色はありません。「利権がそんな簡単にバレては利権じゃなくなります」「知事という権力を持つと誰でも正気ではいられない事を証明したね」「でも都民ファーストという錦の御旗がある」「オリンピックで成果を得られなかった事や、豊洲移転を延期したパフォーマンスはそろそろ化けの皮が剥がれる頃じゃない?」武闘派に似合わない静かな糾弾に信念のジャスティスを感じるのでした。『石原元知事と小池現知事、豊洲問題はどちらが正しい判断なのか?』
https://www.youtube.com/watch?v=pgRrrMGM-Sc
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