株式会社　津幡石油        (tsubata sekiyu)

スタジオDEカンパイ2016

その名の通りスタジオDEカンパイです。皆の表情を見れば、この忘年会がどれだけ貴重なのかを理解できます。今年は、手前左の赤い縦じまシャツの彼が主役。遠く岩手から初登場したドラマーは会った瞬間から握手攻めです。「いやぁ久しぶりだねぇ」そのゴツゴツした手に多少の驚きを感じつつ「元気だった？カラオケで演歌を歌ってグランプリ。去年のヤフーニュース、話題だったよ」彼は照れ笑いを浮かべながら「違うんだって、審査員がオバちゃんばっかりだったからさぁ」わけのわからない返答は、大学時代のイメージを損なわないでくれとする、彼のエクスキューズなのでしょう。「数日前の雪かきで顔がこうだよ」日焼けサロンで焼いたみたいなコンガリ顔で一人一人と握手する彼の仕草に、かつて私たちのバンドがドラムで困っていた時に気安く引き受けてくれた場面がフラッシュバックします。「そうそう、やったやった、叩いた叩いた」彼独特の持ち味であるC調さが変わっていないことに笑いながらまた握手。リスペクトしながらのやり取りは、音楽を志した者たちだけが通じ合える勲章みたいなものですが、カンパイの後のセッションは流石にC調の欠片もなく、この日のために練習を積んできた匂いがバシバシと伝わるのでした。彼もまた私と同じようにプロ志向だったのです。さてさて、来年の主役は誰になるのでしょうか。幹事が描く秘策を聞きたいところです。2016年12月10日（土）東京新宿御苑前スタジオにて。