ルーティンができる日常
金木犀の秋香が9月だというのに私の鼻先をくすぐりました。残暑が感じられなかった日本列島ですが、社会の消費活動はどうやら停滞したまま、季節が変わります。日本の経済低迷は何も金利政策だけで語れるものではありません。消費力がグッと衰えていることに敏感なのは、商売柄から来るものでしょうか。今、日本社会の文化差異が深刻になりつつあります。欧米に比較して緩かった階級意識がインターネット社会以後、大きく変化しだしたのです。若年層のファミリーをターゲットにした外食ビジネスは、人口減少問題に直面して、軒並み潰れていくでしょう。低価格での提供も低収入の若年層の更なる定収入化に早晩限界を見るからです。石油業界とて全く同じで、構造問題は言うに及ばずですが、低価格だけで展開するセルフ店は勿論、フル店も十把一絡げの接客サービスでは東京五輪を待たずに廃業です。金融業界も銀行金利がこうも下がると、立ち行きません。いずれの業界も中流階級以上に足を向けたドラスティックな政策に舵を切る時です。よく三つの輪で説明されるロジックがありますが、真ん中のスィートスポットであるコア層及び3つの重なった層に特化したサービスをいかに構築できるかで命運が決まるのです。人間の日常生活はある一定のリズムや法則に無意識に沿っているといいます。朝起きてからのルーティンが毎日違う人はあまりいないでしょう。乗る電車の車両が日ごとに違ったり、道路を通行するコースを毎日変えたりはしません。人は自身の行動を法則化させることによって安定的日常を確立させるのですが、根幹になる経済文化度が違っていけばその法則は維持出来なくなり、場当たり的な生活スタイルとなります。そういう日々では貯金もままなりませんね。さて、皆さんの将来にはどのような法則が待っているのでしょうか。マエケンダンス。
https://www.youtube.com/watch?v=sc2LGC3pT9k
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