「転ばぬ先の杖」を必要としない年頃
私のところに来る社外のビジネスマンは、元売から商社、金融機関等が中心なのですが、社員は30代から40代のバリバリで、金融機関の渉外担当には20代の若手社員もいます。仕事以外の話をする際は、なるべく相手に配慮する私ですが、健康の話題となると話は別です。「食事はどうしているの?」営業マン曰く「帰社してからのデスクワークに時間をとられまして、帰宅は10時以降になるんですよ」「そこから晩飯?」「ハイ」「君は30過ぎだからまだ気づかないかもしれないけど、夜遅い食事は控えた方がいいよ」私の言葉に彼はしたり顔で返します。「よくTVでやっていますよね。でも食べる時間は選べませんし、どれだけ食べても体質なのか、太らないんですよ」「そうか、私も30の頃は夜中にかつ丼食べても55キロ以上増えたことがなかったね。逆に太りたいくらいだった・・・ところがね」この後はお約束のBMIや基礎代謝と年齢の相関話になっていくのですが、彼には興味のない抜けた話になるのだと理解しながらも口は勝手にしゃべり続けます。この使命感にも似た感覚に「何故なんだろう」自身に問いかけますが、答えは明瞭です。私が30歳の当時、具体的に体の変調話をしてくれる年長者がいなかったからに他ありません。健康番組として1996年にスタートしたフジTVの「発掘!あるある大事典」を良く観ていましたが、もっと具体的に数値と身体との関係を示す番組があったなら「今も30歳の頃と変わらない身体になっていたはずだ」杖を与えなければ人は同じ個所で転びます。
https://www.youtube.com/watch?v=7hzGG03VXag
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