病院男(Hospital・Man)
電車男ならぬ病院男の出来上がりです。昨日の採血と今朝の診察がセットとなって、型にはめられた私。朝の院内は相変わらず「老人会」の様相を呈していましたが、私を診察室に呼ぶアナウンスは、前回とは比較にならないほどの早さでびっくり。診察ファイルを手に8番ドアを開けると、同じ看護師と男性医師が爽やか笑顔で迎えます。しかしながらその空気はマニュアルでもあるかのようで不自然。ウェルカム挨拶が終わると同時に医師は真顔で話し出します。「数値は大分改善されましたね」でも声のトーンがC調。「そうですか」調子を合わす言葉を呑み込む私。『俺をぬか喜びさせるつもりか』心の叫びが聞こえたのでしょうか。「でもまだ規定値には少し遠いので経過を見ていきましょう」ほらネやっぱり案の定の「ハマり」です。「先生、自己診断ですが身体が締まった感じがしてきたんですよ。特に足首のむくみがとれて、革靴がブカブカになったのには驚きました」医師はマウスをいじりながら、つまらなそうに「薬のせいかは分かりません、個人差もありますので・・・」そう言うとダメ押しにきました。「数値の変化をもう少し見たいので現在の処方箋を継続しましょう。1ヶ月分の薬を出しますが、来月中旬に採血に来れるでしょうか」私の心は、みるみる溜息だらけに。「じゃ9月14日の水曜日に予約入れますねえ」看護師がカレンダーをめくりながら記すペンは笑っているかのようでした。私は大きな喪失を感じつつ、処方箋をもらいに院外の薬局へ。窓口にいくと、今度はバカ丁寧なオバサンがトンチンカンなことを言うのです。「熱中症には気をつけて下さいね」「・・・。」もはや病院はビジネスライクなものとなり、新しい「病院男」を薬漬けにして、国家の大事な大事な医療費は食い尽くされていくのです。「病院と別れる方法」としたタイトルの本が出たら、一度読んで下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=Z6yKRJiXiZs
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