運命は「さようなら」
今週は体調不良もあってかギターを触っていません。毎日出かける前にチラ見する(玄関のコージーコーナーが定位置)ヤマハのエレアコも「俺を弾いてくれ」と言わんばかりに恨めしそうに私を見ます。「もう1本違うのが欲しいなあ」とする邪(よこしま)な私の気持ちを彼は知っているのです。まだ作詞作曲をしていなかった高校生の頃はよく「月刊明星」や「平凡」の付録についてくる歌本の中から簡単なコードの楽曲を友人から譲ってもらったクラシックギターで弾き語っていた私ですが、特に一生懸命練習したのは「NSP」の「さようなら」。この曲がきっかけで詞曲に興味を抱いた私は、高校3年の1年間に10曲ほど完成させます。その時のノートは今も私の手元にありますが、贔屓目に見ても楽曲には程遠い世界。でもその後のクリエイティブな世界へ導いてくれた原点は「NSP」の存在があったからで、とりわけリーダー天野滋さんの名前を忘れることはできません。1972年「NSP」はヤマハ主催のポピュラーソング・コンテストに登場、「あせ」という曲で賞を獲得、1973年に前述の「さようなら」でメジャーデビューします。1974年「夕暮れ時はさびしそう」が大ヒットし、その地位を確立するのですが、2005年7月に彼が脳出血で他界した後は「NSP」としての活動は休止しているようです。誰にでも人生の原点という「クサビ」が胸に刺さっているはずですが、それが何であるかによって人の運命は動きだし左右されていくのです。「さようなら」
https://www.youtube.com/watch?v=JL6l0pz2Hkg
コメント