レイラとアンジー
元来、真面目な人柄なのでしょうか、W不倫とされた本人による会見は、彼自身が腹を括ったかのような責任論と精神論に終始していました。世界のミュージック・シーンでも、この手のゴタゴタは星の数ほどにあります。エリック・クラプトンがジョージ・ハリソンの奥さんの事を歌った「いとしのレイラ」や、ローリング・ストーンズの「悲しみのアンジー」はデビッド・ボウイの奥さんの事を歌ったものと言われています。件の彼は、歌にする前に煩悩が先立ってしまい、週刊誌に暴露されました。もう少し心を膨らませる時間が出来れば、自らの立場を顧みて自制できたでしょうに残念です。バンド時代から作詞作曲能力に長けていた彼ですが、目の前にある腐るほどの誘惑を、逆に利用する「ズル賢さ」と「溜める時間」を、今後醸成できないのであれば、自身の将来が儚いものになるような気がします。男女間のドロドロした関係も終わってみれば、人生の「一つ星」が流れただけのことです。いつの日か、その顛末を楽曲にする時がくるのですが「レイラ」や「アンジー」のような切ない曲を誕生させられるでしょうか。しかしながら今回の顛末は、いろんな付録(主演の映画公開等)がついているようで、報道を見る限り、どれもこれもが演出じみてきました。かつて、こういうマルチ展開を教えられ、実行してきた私ですが、アーチストのピュアな部分さえも、ビジネス展開において切り売りされていく現実に、また一つ溜息が出るのでした。「アンジー」ストーンズ。
https://www.youtube.com/watch?v=0dSkKCnW7y4
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