株式会社　津幡石油        (tsubata sekiyu)

本屋大賞のあざとさ

日本には数多い本の賞が存在します。出版社や新聞社、自治体が設ける文学賞、ジャンルごとの文学賞、最近は書店員が投票で決める本屋大賞が話題をさらっていますが、今期2016年の本屋大賞候補に「火花」が入っていました。「どういうこと？」咄嗟に思うのは「話題不足だからのっけちゃえ」なのでしょうか。あり得ない選考基準にあんぐりするのですが、元々書店員が選ぶというところに違和感を持つ私。実に作為的です。全国出版協会・出版科学研究所が把握しているだけでも、200はある「本の賞」ですが、10～15年くらい前から急に賞が増え始めたのは、ちょうど本の販売額が下がり始めたころとリンクします。１兆円を超えていた本の販売額も今では20％以上落ち込んでいると聞きます。ここは何か大きな話題（演出）をこしらえないと文学･出版界と書店などの下部組織が持たないと考えれば、納得もします。しかしながら実際に欲しい本が置いてない書店が多すぎて困った挙句、アマゾン書店を利用するようになった私からすれば、「そんな本屋さんの書店員が選んで売りたい本なんてNG」となるわけでして、読みたい本は「自分で探して選んで読んで納得したい」とする私をお許しください。いかにも大賞が決まっているかのような胡散臭さを感じるCM。ユーチューブ。https://www.youtube.com/watch?v=zSb7m2coz_o