いつも1位はEL&P
私が高校時代に愛読していた雑誌の一つに「ミュージック・ライフ」という音楽専門誌がありました。ミュージック・ライフ(MUSIC LIFE)は、シンコー・ミュージックが編集発行したもので、主に洋楽を取り上げる月刊誌でした。1998年12月号をもって休刊したのですが、私が、読みだしたのは1974年頃だったように思います。70年代と言えばブリティッシュロックが全盛期で、当時はクィーンが表紙になる回数が多かったと記憶しています。ミュージシャンのグラビアやライブステージの模様、インタビュー記事などを中心に埋め尽くされた誌面は、NHKの「ヤング・ミュージック・ショー」と並んで、高校生の私にとっては夢を膨らませる唯一無二の存在でした。むさぼり読む中で、私が一番にチェックしたのは、読者で決めるロックバンドの人気投票ページでした。当時の憧れのバンドはディープパープル。「スモーク・オン・ザ・ウォーター」は今でも高校生がコピーするお手本的ナンバーです。カテゴリーはバンドとパート、そしてジャンル別に分類されていましたが、パープルはバンドとしてのランキングでは毎月4位か5位が指定席。一生懸命応援しているのですがベスト3に入れません。1位はほとんどいつも同じ英国のバンド「EL&P」でした。1970年6月に結成されたEL&Pはエマーソン・レイク&パーマーの略称で、プログレシヴ・ロックの旗手として世界に知れ渡っていました。高校生の私には全くのジャンル違いの前衛的ロックを、じっくり聴くこともなかったのですが、そのEL&Pの中心的存在のキース・エマーソンが、3月10日に71歳で他界しました。2016年4月に来日公演することはすでにインターネットで知っていましたが、ミュージシャンの命である指の一部が動かない事を悲観していた様です。今年に入り、大物のロックアーチストたちが次々と天国に召されていきます。私たちの夢見たロック時代も終わるのでしょうか。ユーチューブより。
https://www.youtube.com/watch?v=9vy-f4d0zog
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