党名を公募してしまう政治家
民主党と維新の党は3日、27日に発足する予定の合流新党の党名案を4~6日に一般から募集すると発表しました。両党のウェブサイトやファクスで募り、中旬ごろに決定するとの報道に只々呆れるばかりです。誰が言い出したのか分かりませんが、芸能界のグループ名を公募するのとは訳が違います。このセンスのない愚案に、もはや両党の政治家は全員失格です。民間のレベルで言うのなら「サービス業ですので皆様が親しみを感じる会社名を公募」します的な、お客におもねった「クソ」みたいな発想で、そんな会社に大衆は何も期待しません。党名とは政治家にとって、共通の政治的主義・主張をもつ者によって組織された呼称で「アイデンティティ」や「魂」と言ってもいい看板を、有権者に決めてもらおうとする話で、両党執行部の無神経さに辟易するのです。一方、合流で大事なもう一つは「シンボライズ」されるリーダーの存在です。しかし、民主党代表の「野合で何が悪い」との開き直りの言葉は、その資格も資質もないことを証明しました。政治家はブレない「理念と哲学」をもって存在しているはずなのですが、彼には党を束ねていく胆力がなかったのでしょう。しかし、どういう党名や誰がリーダーになるにしろ、夏の選挙は有権者にソッポを向かれます。何より有権者が野党に求めているのは与党に対する「主義主張」だからです。昔の社会党のように反対反対では、勝てるどころか逆に議席は半減するでしょう。今回の愚策は、一番短命な政党名として歴史に残る可能性さえあります。アンケート結果、期待しない83%。
https://www.youtube.com/watch?v=Zt9yHHxG36g
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