操作されるヘッドライン
ベネズエラ、サウジ、ロシア。これは原油安で国内経済が深刻になっている順に並べた国です。この順番で最悪デフォルトも想定する調査会社の注視は予断を許しません。サウジやロシアの外貨は今のところ潤沢だそうですが、このまま原油が30㌦台で推移すると自国の社会保障にまで影響を及ぼしそうなほど、産出国(米国以外)の原油事情は四面楚歌に陥っていると聞きます。前にこのブログで書いたようにサウジは3年が対米のデッドラインですし、ロシアはウクライナで何かを起こしそうです。一方、日本経済もこの後は良くならないように私には感じられます。2016年に入り、銀行業界は日銀のマイナス金利導入以前に、国民との信頼関係を築けなくる施策(預金金利の引き下げ)をフライング的に発表したのです。この業界も石油業界と同じ経路を辿りはじめるのでしょうか。万が一の撤回や延期も囁かれていたマイナス金利ですが、発表通り実施された16日はシラケた日となりました。残念というより、業界の底の浅さを露呈したと受け止めた方がいいのかも知れません。さて、本日テーマにしたかったのは、ここ最近のTVニュースヘッドラインです。特に月曜の朝は慎重に確認するのですが、今日のそれは、ヒエラルキーという底の深いテーマを煽動性をもって演出したように感じました。新たなサブリミナル効果なのでしょうか。朝のニュースは世界の政治経済と日常の情報だけならいいのですが、社会において「否定されるマイノリティ」素材を優しい言葉で論じながら、マジョリティ文化にすり込ませようとする「あざとさの匂う編集されたVTR」は朝にそぐいません。日本古来からある「文化思想論」の植え直しを画策している一部の輩が、ニュースの編集権を握っていることに気づくべきで、彼らは大衆が思考停止している月曜のヘッドラインに「それ」を潜り込ませるのですが、どうにも見破られています。
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