正直者がバカではなくなるのです
申年は「波乱の年」と言われて迎えた2016年ですが、こうもメチャクチャなスタートでは叶いません。全くもって日々における秩序は感じられませんし、世界は恣意性の強い(覇権争い)世の中に成り下がった様子です。世間は、ITを中心にしたメディアの即効性を利用する形で卑しさ丸分かりの話題を、これまた卑しい業界、組織、個人が甘い詰めのまま提供するものですから、その「クソ話」は一気に津々浦々に拡散され騒動となります。私達受け手側は、どの話があざとく、さもしい嘘なのかを判断しきれないまま、今度は半日もしないうちにその出来事がひっくり返ってしまうことに、もはや何もかも信用できなくなったのです。こんな世の中になった原因は何なのでしょうか。政治から経済、金融、スポーツ芸能、食品、医療、教育や製造サービスという、人間社会が生み出したあらゆる産業構造が歪み、それは壊れたようです。私は以前から新しい秩序の構築を念じていましたが、こうも早く簡単に壊れてくると、すべてのジャンルで世代交代が急務です。件の育休議員が起こした問題も、与党の幹事長が「脇を締めてかかれ」とした檄は、裏を返せば不倫の肯定に繋がりかねません。これに対して有権者の若い女性の声は「これはダメです。議員失格で辞めてほしい」こちらの文言を幹事長が話すべきでした。つまりあべこべなのです。日本の中枢にいる世代はデジタル思考を理解できず、その世界を学ぼうとはしません。20世紀の常識であった昭和的解決はもう通用しません。YES(良い)かNO(悪い)のどちらかで判断しなければ、前進も信頼も得られなくなったことを理解すべきです。規制に守られた業界はいち早く舵を切り替えて、TPPに備えましょう。発令されてからの対処では遅いですし、私たちも巻き込まれていくことを考えれば切実です。
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