DEAD SCOOP(デッドスクープ)
これを組織ぐるみというのでしょうか、それとも大きなギミックなのでしょうか。疑念は拭えません。私は30歳前後の時に小説「DEAD SCOOP」という長編を書いていました。内容は聖書を信じる黒い集団が事件事故を主人公であるTV記者とカメラマンの眼前で起こして、彼らにスクープさせ、最後はメディアを自在に操作し、政府を転覆させようとする、007ばりの奇想天外ストーリーをシリーズで構想していたのですが、原稿用紙50枚程度まで書いたところで、本業の仕事が多忙になり、あえなく断念したのですが、振り返れば完成に自信がなかったのでしょう。あれから20年以上経って世界はIT時代へ突入。情報を誰でもが演出できてしまう時代になりました。今年に入って、毎週のように起きる(起こす?)芸能界のスクープ記事に、言葉がありません。芸能話は何度書いても嫌なのですが、今騒いでいるSMAPのそれは「DEAD SCOOP」の匂いがします。このスクープで利を得るのは一体誰でしょうか。個人なのか組織なのか業界なのか、それとももっと大きくいえば国が絡んだのでしょうか。東京オリンピックまで話が及んだのですから、あり得なくありません。これで犠牲になるものが無ければ、彼らの顛末は出演するすべてのビジネスコンテンツ(存在から価値の再認識において)で大成功となります。世界中のニュースになったのに正式な記者会見を行わないようです。これはまさにカンフル剤どころではありません。もはや一大絵巻というべきで、ハリウッド顔負けのショービズです。
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