ニッポンの病巣とは
「昼飯食べる?」同級生が名古屋から車で今年最後の挨拶に来ました。「いや他へ行く時間になった」時計を見るともう2時間近く話したでしょうか。還暦までに何をするかで盛り上がりました。この中で彼が興味を持ったのはこの私が20年来言い続けている、「GSはブランド別に計量機を設置して販売する」でした。マーク別計量機販売とするこの考えはアイディアでもなんでもありません。何故今の今まで出来ないのか理解できない一つです。①番は出光の計量機②エネオス③コスモ④はPB(プライベートブランド)という具合に計量機を設置すれば、顧客のチョイスによる給油になるので「今日は懐が寂しいからPBでセルフ給油するか」一方給料日には「ブランドガソリン入れてもらい、ゴミを捨てて、フロントガラスも拭いてもらおう」合理的で効率を図れる一石二鳥な世界になるのですが、メーカーには「馬鹿げた考え」と映ります。私は異業種からきた人間。しかもマスコミからの転出なものですから、すべてにおいて相手目線で物を考えます。昭和40年代からのモータリゼーション華やかなりし世代には「数量至上主義のこの時代に、この野郎は何考えてんだ」と思われたのでしょう。関係者は誰も賛同どころか理解もしませんでした。でも世の中は21世紀に入り、社会の中心はITになったのです。最早国内の人口は増えず、自動車は1ℓ40KMの省燃費になり、挙句にそれは電気で走行し始めました。概念がこうも変化すると業法や規制はおろか、本来公正であるべき徴税さえもままなりません。私たちも茹でガエル状態で頭は「ボーッ」としたまんま日々が過ぎています。悪戯に目の前の利益不利益ばかりに注意が行くものですから、冷静に原理を見つめることができないでいます。なにより、TPP効果が14兆円という報道が良い例です。
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