マジシャンのトリック
TVは連日、2017年4月からの10%消費税における軽減税率の報道でごった煮状態ですが、この私はどうしても本質を考えてしまいます。あと2%上げた時の生活必需品がどうのこうのより、生活そのものが大打撃を被るのではないでしょうか。軽減税が明確になるごとに末端でのトラブルは続くような気がします。社会保障の財源を考えれば低所得層と富裕層の差を埋められる術はあまりないように思えます。そもそも、国民はどういう数字や待遇になればその差に納得できるかという「基準」を知りたいのですが、政府はとにかくそこへ到達させるために必死でバーター探しを繰り返しながら、既成事実の構築に血眼のようです。これは結果的に過去の見通しの甘さによる歪が原因であることは随分前から解っていたことで、当時(特に80~90年代のバブル時期)の政府や官僚組織は、誰も責任を明確にしませんでした。本来、告発されていなければいけないような人々が叙勲されたりしていることに国民が怒りを持たないわけがないのですが、彼等の厚顔無恥やトリックを追及しなければいけないはずのマスメディアも、牙を抜かれた(新聞代等は軽減税率の仲間入りを果たした)ようです。この調子でこれからも国家が導びかれていくのでしょうか。国民は国家の枠組みを丁寧に修復、そして改善されることを期待しているのですが、20世紀の仕組みが何一つ変更されないまま、21世紀以降も継続しようとする勢力に、最早堪忍袋の緒が切れる寸前です。この10年15年で世界中がテロの恐怖に巻き込まれだしました。それによるアジア、ヨーロッパ諸国、あの米国でさえ右傾勢力に傾斜され、選挙の結果は戦争前のドキュメンタリー映画を見る思いです。
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