「赤ひげ」と「Dr. HOUSE」の戦い
1%のクーデターとは何を指している言葉でしょうか。TPPの話題を引き続いて書いてみます。この私も常備薬の薬があります。それをジェネリックにしようと思うのですが、たまに飲み忘れてしまう位の程度なのでズルズル今日に至っています。いま、米国で最も力のあるロビイスト(特定の企業団体の利益確保、1%富裕層のために根回しする仕事)は製薬業界。彼らが狙っているのが日本の医療分野で、TPPはその総仕上げなのだそうです。日本は国民皆保険制度で医療が国民に浸透していますが、「オバマケア」とする米国の医療制度は、社会保障の色合いが濃い日本の皆保険とはまるで違う制度。日本では収入に応じた保険料を支払い、健康保険証を提示すれば誰でもどこでも病院で受診できますが、オバマケアは健康状態によって掛け金が変動する民間保険に強制加入させられる上、無加入者は罰金です。保険料は毎年値上がりし、薬価は非常に高額なので、日本と同程度の医療サービスを受けられるのは、ひと握りの金持ちだけという、資本主義の権化みたいな国なのです。マイケルムーアの映画「シッコ」をご覧になった方は納得されると思いますが、米国が日本に迫る大きな規制緩和の一つに診療報酬の引き下げ等があります。診療報酬が下がれば儲からない病院は潰れ、医師は米国と同じように利益を意識して患者を選ばざるを得なくなり、最終的にシワ寄せは私たちにきます。事実上の自由診療解禁となると、「ジョンソン内科」とか「スミス眼科」なる病院のTVCMやネットでの広告も解禁されます。それは廃業する日本の医者がでてくることを意味するのです。いわゆるTPPの実態は日本の医療の文化概念(しがらみや既得権)を潰す結果になるのでしょう。これが真のグローバルスタンダードの正体です。先ほどのジェネリックも製薬会社が難癖をつけて訴訟に持ち込むので、後発薬の発売は思うようにいきません。日本の保険制度は残りますが、現在の社会保障から大きく逸脱することになり、盲腸の手術に200万円掛かったというのもあり得る話です。映画「シッコ」YouTubeです。
https://www.youtube.com/watch?v=pGWpVEg3JcE
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