風が吹いても桶屋はありません
年賀状を書く時期がやってきました。15日から受け付けが始まり、25日までの投函で元旦に郵送されるこの年賀状ですが、年々減少の一途なのだそうです。これだけSNSが発達して日常化してしまえば、スマホで作成した方がオリジナリティ溢れたものになります。今後は動画での年賀状になることは火を見るより明らかです。特に会社関係の年賀状が動画で送信されるメリットは計り知れません。個人でも若年層と中高年層での普及の違いはあるにせよ、もう葉書ベースでのやり取りがなくなるのは時間の問題。年賀状そのものを否定しているのではなく、「何時から何時までに投函しましょう」なんて呼びかける方(日本郵便のCM)がナンセンスなのです。しかもスマホを利用して年賀状を印刷しましょうなんて笑止千万。今の現代人は、出向く時間と1枚ずつ書くという行為に割く時間をつくれません。その時間はメール、ツィートやライン、フェイスブック、インスタグラムに取って代わられてしまっています。新聞や雑誌書籍、チラシ、カレンダー等の紙媒体はもう、10年前から減り続け、チラシ等もメールで送信されてくる手軽な時代です。この現象は何も紙媒体だけではなく、すべての分野、業界での事実です。収縮していく先には何が中心になっているのでしょうか。ルーティンワークをITに任せる先進国と、未だにONとOFFの2種類しか機能のない生活が主たる途上国との差は拡がるばかりで、COP21(国連気候変動枠組み条約第21回締結国会議)にその仕上げられたシナリオを変更させる舵取りが出来るとは思えません。
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