クライシス2020
日本代表ラグビーの事を書こうとしたのですが、一言だけ。ラグビーが熱かった時代は今よりも随分前の80年代にありました。ブームというか流行でした。当時の私は大学生。早稲田大と明治大が雄を決していた頃です。現在の大学対抗戦は帝京大の4連覇が光ります。ラグビーの話はこのくらいにして、音楽著作権の管理を担ってきた日本音楽著作権協会(JASRAC)からエイベックス・グループ・ホールディングスが離脱するのだそうです。10万曲もの楽曲を関連会社の系列のイーライセンスに委託、著作権管理手数料を協会より安くするのが狙いの一つなのでしょうが、今後経営の規模をJASRACと対抗できるだけのものにしなければビジネスになりません。何せ相手は1939年(昭和14年)に設立された大日本音楽著作権協会を前身とし、300万曲もの楽曲を管理する収入1108億の社団法人です。音楽会社や作詞・作曲家などの著作権者から管理を委託され、利用者から著作権料を徴収するのが主業務なのですが、TVで使用される音楽も協会と各放送局との包括的契約で、年間放送事業収入の1.5%を使用料(2006年度255億円)として徴収、委託者に分配する形で独占的に管理業務を行ってきたJASRACも2005年に著作物使用料の徴収・配分と文部官僚の天下りが続く組織運営のあり方に問題があるとして訴訟問題を起こされ、そして今ここにエイベックスが著作権管理を系列会社に移す(イーライセンスの訴訟:独占禁止法違反にあたるかが争われた裁判)ことによって新たなる管理ビジネスの概念が生まれることになるのでしょう。何せ楽曲の98%をJASRACが仕切っているのですから。昔の「取り決め」や「しがらみ」でビジネスが出来ていた時代の終焉が刻々と迫ります。あと5年。
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