おんせん県のシンフロ
TVで地方CMの話題を紹介していました。温泉のCMなのですが、登場人物の女性たちが風呂の中でシンクロナイズドスイミングの格好で演技する内容でした。確かに浸かっている温泉客を振り向かせるのに十分なインパクト。眺める側の驚きと羨望を背にした「日本一の温泉で世界のみんなを沸かせたい」とするキャッチコピーはごく普通です。スポンサーの意図を察するに、「演技の圧倒感で大成功」したとの思いでしょうが、果たして見る側である一般大衆への「訴求力」は如何でしょうか。そのCMを見て大衆が思うのは「その温泉に行きたい」「その露天風呂に入ってみたい」ではなく「そこへ行けばシンフロ見られるの?」又は「やってほしい」ではないでしょうか。企画が先に行き過ぎてしまったCMの一つに思えます。福島のフラダンスのように現実じゃないと費用対効果を見込めません。CMの定義とは「商品にインパクトと衝動買いしてしまうほどワクワクする夢を与えること」が基本であるはず。奇をてらうことが優先され、夢の部分が不明瞭な作品が多くなりました。インパクトにパワーが行き過ぎて、肝心のワクワクする夢のなさに「うむむ」なのです。シンフロも発想はいいのですが、話題ばかりが先行することになり、その地方の温泉にわざわざ行こうという気持ちを喚起しきれていない。それより、子供たちがそれを真似て、逆さまになったはいいけど中耳炎になったり、溺れたりすることのない様にご注意を。百聞は一見にしかず。
https://www.youtube.com/watch?v=vP4uBDKipQs、最近のナイスなCMは意外にも「ポリグリップ」夢を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=f-NeAVnb0_w
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