魑魅魍魎って難しい
連休前の世間の混乱は、我々の世代にとって不愉快に感じていた人々が多かったと思うのですが、喜びと悲しみが入り混じったシルバーウィーク最大9連休も27日で終了。それにしてもやはり気がかりなのは世界の情勢。国会終結の体裁が悪かったことは真摯に受け止めるべきですが、先週の安全保障法の採決とデモ集会の攻防はあってよかったのです。今週25日、中国の国家主席は米大統領との首脳会談で「新型大国関係」を進展させたいと主張するのだそう。これは日本にとって由々しき問題。米国は最近になってキューバとの国交関係を修復させていますが、中国との互恵関係は断じてあり得ません。先の日露会談では胡散臭いロシアの正体がTVで暴露されています。記者会見で冗談の一つでも言えるような余裕がないと相手の思うツボにはまります。他国との外交は我々が考えているより、したたかで魑魅魍魎の世界。日本のデモ集会や国会でのやりとりなどは、まだまだ幼稚な展開でしょう。中国の国家主席訪米はローマ法王の訪米と日程が重なりましたが、米国は法王をメインに考え、中国の変更願いも受け入れなかったと聞きます。当日は、大統領以下主要閣僚が法王をアンドルーズ空軍基地で出迎えました。中国のそれはシアトルの空港(ビジネスライクな日程とした)での出迎え。私はこの両者の訪米映像をTVで見てホッとしています。「新型大国関係」はあまりにも横暴で覇権主義の塊になりかかっているこの中国の姿勢を、米国がどんな態度で示すのか日本国民にとって大いに関心のあるところです。
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