パレードにもいろいろあります
パレード(Parade)といえば、優勝した時やディズニーランドのエレクトリカルパレード等、楽しい場面が浮かぶのですが、3日に中国が開催したパレードは世界中が驚いた、とにかく何もかもが強制されたものでした。人治国家の本質は全統制なのです。かつてのナチスドイツを彷彿させた光景に憮然とした私。中国の国家主席が車上で胸を張る姿、高揚感を抑えた表情等は、アドルフヒトラーとリンケージしてしまいます。センスの違いは否めませんが、演説の内容なども非常に似通っています。立ち回りのうまさ、処世術に長けた立ち居振る舞いは観覧席での上手な演出にも表れていて呆れます。かのヒトラーは権力を掌握するまでは政敵に対して神経質なほど配慮していたそうですが、件の主席は「漁夫の利」を得られるようにする方法までも学んでいるのでしょうか。中国政府の民族(新疆ウイグル自治区)政策についても果てしなき先に「迫害」とならぬように願うのですが、私たち日本人の与える影響力がどこまで世界に通用するのか、今の日本国内の蠢きを見る限りいささか疑問です。「侵略者を前に我々は血みどろになりながらも不撓不屈の精神で戦い抜き、日本軍国主義侵略者を徹底的に打ち負かした」日本政府とは無関係の立場で出席した日本人は、この演説をどういう風に受け止めたのでしょう。「それはそれ、これはこれ」というロジックで、言い逃れるのでしょうか。まさに風見鶏です。
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