税金に群がる面妖
昨日からのオリンピックエンブレム問題が世界に発信されて、日本の信用が失われようとしています。他国のことを嘲弄している場合ではありません。構造問題にまで発展しそうです。ギミック(仕掛け)がバレてしまうことは、安倍政権が吹っ飛ぶに等しいのですが、この現象を一言で言えば「官財複合体」によるもの。この言葉を説明するのは骨が折れるのですが、オリンピックパラリンピックの招致から開催までは、政府と文科省の縦割り行政で行われます。下部構造として、組織委員会並びに日本スポーツ振興センター(JSC)が中心になって体制化されているのですが、予算の権限は文科省からの縦割りに変わりはありません。近々スポーツ庁も新設されるそうですが、これも縦割りの抜け穴(天下り先)が一つ出来るわけで、どれも一重に上部構造なる文科省、財務省が背景に存在してのことです。今回のように突拍子もないぶざまな問題は、大仕掛け(官財複合体)を良く理解しない組織委員会に所属する一部のアナログ人間が、記者会見で分かったような事をしゃべるので、徹底的に追及するネット民に次々と暴露されてしまったのです。企業も少し待てばいいものを故意にエンブレムを使用したようにも見受けられます。補償問題を視野に入れたのでしょうか。であればなんと情けない・・・。元来オリンピックはビジネスモデルにならないものでしたが「スポンサーとプロ競技者の参加」が認められたロサンゼルスオリンピック(1984年開催)からは商業的に成功していきます。以降今回の東京オリンピックのそれは、税金を上乗せした「事なかれ主義」と「拝金主義」の構造に群がっている取り巻きたちの醜い顔が世界に晒されたという顛末でした。私たちは、彼らの行動をこれからも注視していかねばいけません。「オリンピック」という美名の陰で「税金泥棒」たちが今日も「ほくそ笑んでいる」のですから。
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