来年の8月11日は祝日
これで国民の祝日が無いのは6月だけになりました。忘れていた方もいるでしょうが、「山の日」と言って、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」と定義され、2016年より祝日になるのですが、これの背景とするものは何でしょう?振り返ると当初から強引な論理だったように思います。本来の主旨からすると「山開き」である6月や7月がチョイスされるはずなのでしょうが、8月になった理由には政治的な面を否定できません。13日~15日がお盆の時期なので11日を祝日にすれば連休にし易くなる。制定日が11日になったのは12日に起きた日航機墜落事故(今年30年目)の場所が御巣鷹山なので、この日は被害者遺族に配慮して避けたことは理解するところです。また、労働基準法の観点からも、有給を取得する環境を得られやすいと考えられたことも当然ですね。では経済的効果はどうでしょうか。少し前に『山ガール』が注目されたように、登山やキャンプに参加する若い女性が増えて、イベントや各種サークル、それに伴うグッス等の商品が経済を押し上げるかもしれません。CM等も「ロッククライミング」する女性のカットがカッコよかったりします。たぶん、本来であれば初夏のころに各TV局が特集を企画していたのでしょうが、いかんせん、昨年からの火山噴火の影響で避難する人々や、事故に遭遇した被害者の映像が悲惨極まるので、マスメディアは話題にしにくいのです。全てはイメージで変わる人間社会、注意深く日々を眺めることが大切です。
コメント