「都内の歩き方」ってあるのです
東京ではよく歩いたこの私。公共交通機関が発達している訳ですから、歩かないかと思うでしょうが、実は反対です。JRの各線は階段から階段が多いですし、地下鉄はエスカレーター中心ではあるものの、歩く距離が半端ではありません。特に90年代の赤坂見附駅構内は網の目ターミナルで、道を間違えれば端から端まで1KM以上歩かされたなんてことも普通でした。しかし当時の私は30歳前後のライザップ体型。どれだけ歩こうが平気でしたし、記憶力に至っては右に出る者なしの感覚。銀座では地下鉄の柱に書かれてある「A1」とか「C4」等の行先ガイドを見なくてもOK。その後、仕事は車で(バブリーです)向かうようになるのですが、環六、環七、環八通り、山手、青山、六本木通りなどは渋滞がない日などないのです。極端に言えば1時間早く着いたり、その逆に1時間遅くなったりと、時間調整が全くできず、ある時など、超のつく大渋滞に遭遇、スタジオにどうあっても間に合いそうにありません。仕方なくコイン駐車場に自分の車を停めて電車で仕事場に向かったものです。地方にはあり得ない東京の車事情の一端です。しかし、所変われば何とやら、今度は全く正反対の交通事情を経験します。公共交通機関の少ない地方は、移動の中心は車ですが、驚くほど時間通りに行先にたどり着くではありませんか。時間の概念を考え直すいい機会に恵まれたと思いました。そのおかげかどうか余計な副産物までいただくことに。体脂肪のBMIは25を超え、物忘れの脳はもう達人の域です。どちらがいいのかはわかりませんが、交通機関の発達が人間の心身を大きく左右することは間違いなさそうです。「二兎追うものは一途も得ず」じゃなく「一石マルチ鳥(どり)」とはいきませんよねえ。
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