中国人の創造力
BS7chで中国にある日本のスーパーが特集されていました。中国では食材を調理する提案型の販売が人気なのだそうです。青椒肉絲ができる食材が丸ごと1パックされていました。レシピがまんまですから楽でしょうけど、料理を考えるのが面倒なのでしょうか、なんか惜しいですよね。料理というのは正に創造力を鍛える絶好の仕事なのに、それじゃつまらないです。ワイン売り場も紹介されていましたが、ワインだけを並べても×なんだそうです。ワインに合うレシピの現物や食器を置いたりしないと売れないという、トータライズが当たり前の中国スーパーの現実に驚きます。リポート曰く「北京市と四川省成都市では極端に言うと別の国なのだということを認識するべきで、スーパーのコンセプトを同一にしてはなりません」なるほど、距離で言うと2000km、鉄道時間にして丸1日かかる両都市です。日本縦断以上に離れているのですから、考え方も食の文化も違って当たり前かもしれません。都市ごとに売り場、いえ、スーパーそのもののコンセプトを変更しなければいけないこの国の在り方に、日本人の難儀は続きます。「うーん」傍らのコーヒーを飲み終えると、この私は「首都東京」と「沖縄県」の距離を思い描き、大きな溜息を一つついたのでした。
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