事実に基づいた話を映画化することはよくあること。週末に「ファーゴ」(FARGO)という1996年の作品を観ました。この映画は、今までにも何回となく観たのですが、CSでONAIRされると、また観るのですね。そういうことないですか?但し、今回はちょっと違いました。30代の時に初めて観たときには感じなかった事・・・。主演のフランシス・マクドーマンドはこれでオスカーを獲ったのですが、彼女より監督の演出と脚本の在り方に思いを馳せたのです。インディペンデント製作のいいところなのでしょうか、状況の限りない無機質な殺人。7人が、ことごとく死んでいく(戦争映画やギャングものではありません)のです。きっかけのストーリーはあるのですが、銃で撃つ時の感情の無い人殺しが続いていくだけ。対する警察の動きを、のんびりとしたものに描いていますが、この対比を演出の核にしたのでしょうか。この対比に30代当時は興味が向かなかったのです。それもこれも映画の初めに「これは実話です」THIS IS A TRUE STORYなんて、製作者のホラだとしたなら、コーエン兄弟に言いたい。「あんたらが出した『ファーゴ』は21世紀の猟奇変態的無機質殺人者を生み出したきっかけの映画になりましたぜ」。足をミンチ状にするべくジューサーミキサーするシーン、これはイカンよ・・・。劇場予告篇https://www.youtube.com/watch?v=huQ32MTOpA4
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